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2022年5月11日 (水)

他者不在: 戦争編

平凡で普通の常識人として今回のロシア→ウクライナ侵攻を見たとき、いちばん気になるのは、ミンスク合意(「ミンスク議定書」)と呼ばれる合意事項を一方的に無視したU側に事件の責任はないのか、ということだ。そして、プーチン氏は、合意の破綻が侵攻のトリガ(引き金)だったと公言している。

これまでの報道では、U側がその議定書を無視し守らなくても当然、と言えるほど(世界が公認できるほど)の状況はなかったようだ。当初、東部の一部集団の暴走としても、U政府はそれを抑止しなかった※。事態は破綻へと向かっていった。

※: そこでプーチン氏から「ネオナチ」とか「テロリスト」などとレッテルを貼られる。とんでもねーと思っても、何しろ相手の受け取り方がそうなのだ。

議定書の無視にアメリカがどう関与したのか。「そんなのいいよいいよ、無視無視」と米がU政府上部に対して言ったのなら、米は重大な共犯者だ。合意を無視した状態を問うことなく、武器だけをぎょうさん提供し続けている現状も、ある種の共犯行為と言えるかもしれない。

いずれにしても、U現政権や米のように、「そんなの、大したことあらへん」という気持ちと、彼らにとって他者であるR側の受け取り方には、すごい厳しい乖離がある。他を理解するとは、そういうこと。

言うまでもないことだが、自分だけの一方的な気持ちというものは、全世界に通用しないのが普通だ。国家の立派な政治家であり、またその優秀なヘルパーでありたいのなら、自分らとは違う「他」をよく理解することが、良い政治、良い外交の第一歩ではないか。

追記(220512): ウクライナの学者や研究者の中にも、今のゼレンスキー大統領を「彼のやり方ではいかなる外交的解決や政治的解決にも行きつかない」と批判する声がある。たとえば、Olga Baysha氏

 

 

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コメント

ウクライナが、かわいそうな一方的被害者
ではないことはどうやら確実なようですね。

投稿: 南 | 2022年5月13日 (金) 06時31分

 南さんは陰謀論好きなようですね

投稿: | 2022年5月15日 (日) 02時17分

なんで今回の戦争が起こったのか?という当たり前の事を、ロシアとウクライナの過去の歴史的な事実を踏まえて議論しているコンテンツがあまりにも少ないように思います。
米ソ冷戦終結の時、ブッシュ大統領(パパブッシュ)はウクライナにまで手を出すこと(NATO加入)はありまへんと約束していたのにも関わらず、その後クリントン政権の時(クリントン夫妻はマスメディアが報じるクリーンなイメージとはほど遠く闇が深い〕にいたっては「口約束でしたことなんて破って当然じゃん」という態度にコロッと変わっています。
ちょっと怖いのであまり具体的な表現はしませんが、国を飛び越えて世界のマスメディアや資本を支配するような「巨大な闇」が一方的にプーチンを悪者にして今回のロシアウクライナ戦争を仕掛けているのは間違いなさそうです。
 コロナ禍になって、そして今回のウクライナ侵攻の件も含めて、マスメディアが報じるnewsが如何にバイアスがかかっていて、鵜呑みにできないか?ということを思い知った様に感じています。

投稿: musataro | 2022年5月15日 (日) 09時42分

色々な御意見があると思いますが、プーチンの思想や行動はティモシー・スナイダーという学者が書いた『自由なき世界』という著書に詳しく書かれています。プーチンは西側世界を屈服させたいようですね。スナイダーによればトランプ大統領もプーチンが誕生させたとのことです。あくまで彼の意見ですが。

投稿: kaoru | 2022年5月20日 (金) 17時54分

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