ますます酷い歴史の後遺症
以前私が「あとから襲来する他者」(http://alga.no.coocan.jp/comevo34.html)というエッセイを書いたときに例として挙げた怖ろしい他者は、現地の人すら知らなかった新種のウイルスでしたが、今ではそれだけでなく、各所における(日本も含む!)社会的人間的荒廃を挙げなければならない。
しかもその一つ一つに、改善の名手名案がない。一個人としての私にも、有効なできることはない。少々の捨て犬捨て猫の保護はできても、寒さで苦しんでいると思われるシリア難民孤児を保護できない。
原因は、植民地主義という大規模な搾取とその後の一連の戦争に対し、適正な後始末がまったくできていないことだ。荒廃の典型的な現象の一つとして、当人たちにそのことの自覚がない。テロに殺られて怒り悲しむだけでなく、テロの真因にまで思いを到したことがない。
歴史の神様は、そーゆー、テキトーとエエカゲンを許してくれないから、今のグローバルおよびローカルな惨状がある。
こんなことを言ってる私だって、ほんとうは、偉そーなことは言えない。適正な後始末が為されなかったことに気付かされたのは、恥ずかしながらテロの乱発によってだ。テロはけしからん犯罪だから取り締まる、では何も解決しない。
今後の(複数の)新世代による、旧弊無視の横断的努力に期待するしか、ないかもしれない。こちらの旧社会からだけでなく、旧植民地(等)の社会からも。横断的努力を、平気で遊びとしてやり始めるのは、いつも子どもたちだ。
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コメント
「人類の歴史は戦争の歴史である」
と言って澄ました顔をしていてはだめ。
それで良いわけがない。
未だに最終的に有効な交渉手段が暴力であるという現状。
全人類がマハトマ・ガンジーとなる日はいつか?
投稿: 南 | 2022年1月14日 (金) 06時33分
子供に勝手に仕事や期待を押し付けないでください。貴方にそんな権利はありません。
投稿: | 2022年1月27日 (木) 01時58分