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2021年3月29日 (月)

プログラミング「教育」のもやもや

プログラミング教育の義務教育化という話題や制度が、もやもやと沸いているようですが、そんな話を見るたびに私が思うことは:

・プログラミングは工作、すなわち物づくりなので、そこには物づくりの楽しさがないとあきまへん。設計を(多くは自分の頭の中で)やることから始まり、少しずつ部品や部材を作り、そして全体を組み立てていく。途中にも暫定的結果にも、もちろん間違いがあり、それもまた楽しみと話題の一部になる。

※: 生徒の側には達成感が必要だし、指導する側にはクリエイティビティが必要。最初のうちは、それが”あるふり”ぐらいは必要。

・プログラミングの学習、技能の成長のためには、オープンでフレンドリーで自由で双方向多方向的なコミュニケーション、というベースが必要。教わったり、自分より下級者に教えたりが、ときにはジョークや自虐も混じえたフレンドリーなやり取りで常時継続しなければならない。その常時のコミュニケーションも、楽しさの重要な一環になる。

・頭の中の基本的で単純な論理性を鍛えること。論理性に基づかず、恣意性でものごとを決めることを廃すること。すなわち、日本の伝統社会のベースである、どーしょーもない恣意性まみれのおっさん性を否定し超えること。

※: マスコミの希薄な情報から推察すると、みずほ銀の不手際も決定者のココロのオッサン性的なエーカゲンに原因があった気がする。

・その他の一般教科の内容も、プログラミング教育(というより「プログラミング学習」が良い呼び方)の導入に合わせ、それを支えるために一部改定すること。たとえば『数学』。並行してプログラミング教育の内容もup-to-dateに保つことが重要。時代遅れのことを教えたらあかん。

とにかく、ここにもまた、いじめや強圧・強迫がはびこることを、絶対的に阻止しないと、この学習に将来性はありません。自主自由な進歩でないと、日本全体が、世界の落ちこぼれになるでしょう。

 

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2021年3月21日 (日)

オイコノモスの復権

そもそも、お医者さんが万事、指示や命令をすべきところ、無知無能ド素人の政治家がいろいろ決めてるってのは、素敵でモアベターなことか?

今回のほぼ地球全域的な健康災害は、有価交換経済(==貨幣経済)をあきらめないと解決へ向かわないでしょう。有価交換には当然、大量のフィジカルな接触が含まれるからです。(また「価値」をめぐってひどい差異の階層--差別、格差--が形成される。)安静が必要な患者にスポーツを強制するような姿勢のド素人集団。

昔、一部のロック音楽とか、コミューンのような一部の生活形式試行が盛んな時代、その<盛ん>の多くの表れの一つとして、「経済(エコノミー)という言葉の原義は、貨幣、交換価値の介入以前の家計、生活のやりくり、人がより良く生きる工夫や心構え、すなわちオイコノミスのことだった」、という説が広まった。

そしてパンデミックと呼ばれる今回の大規模長期的な健康災害は、この説の復権を要求していると感じられる。

すなわち、価値交換経済から、相互贈与経済、分有(分かち合うこと)経済への移行だ。

分有がうまく全地球をカバーすれば、今の、ひどすぎる貧困もなくなるだろう。そしてその成果として、健康的で楽しい地球社会(全自然込みで)が育つ。

コミューンも、彼らの失敗をあざ笑うのは簡単だが、根底にあった思想を馬鹿にすることはできない。

(後注: 某公共(?)放送が流行らせた(?)オイコノミアという言葉は、単に今の経済(エコノミー)の愛称(?)みたいです。)

 

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2021年3月 1日 (月)

今月のポジティブ(2021/03nr1): いじめをサバイバルした阿諏訪泰義さん

いつなくなるか分からない元記事はこれこれ ですが、めっからない人は「うしろシティ阿諏訪さんのいじめ体験」で検索すると見つかるかもしれない。

いじめのバックにある薄汚い共同体根性に対して阿諏訪さんは最終的にかなり強力で大きい「個」を確立できた、と言える。

みんな、いじめの被害者で終わらずに(もちろん自死などせず)「個」になりおおせたら、大げさに言うと人類の新しい世界、新しい時代が開ける。

もちろん、日本全体世界全体の経済も、明るく活気づく。日本なんか、愚かしい澱んだ「保守」が支配的である間は、沈み続けるだけだ。

でも、そんなこと気にせず、個は伸びるし、活躍できる。興味をいだいたことには、何でも手を出して。

いじめられっ子や不登校児こそ、がむばるべきだ。

阿諏訪さんの場合、二人のお姉さんの人形で遊んでいたこと、今でも男は苦手、というあたりも明るさが見える角度だ。

なお、この記事に紹介されているリンクも、おひまな方にはお勧めする。

 

 

 

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