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2021年1月24日 (日)

今月のポジティブ(2021/01/n2): 「家族への扶養照会」という悪習

人間という生き物を、最初から存在の尊厳が損傷された、いやしい、あるいはいやらしい生き物にしている元凶が貨幣/貨幣経済であることはいまさら言を俟たない。

人類を貨幣という痛み、苦しみ(そして“いやみ”)から解放していく第一歩、そのなんともいえない重さの軽減が、広義の社会保障だ。

しかし現状では、その社会保障が障害だらけだ。この『 「家族への扶養照会」という悪習』(みわよしこ)という記事は、生活保護申請者の三親等というものすごく広い範囲に、扶養参照、扶養の意志能力の問い合わせが行くことを批判している。

だいたいそもそも、親族等が快く助けてくれるんやったら、最初から--in the first place--生活保護申請したりせんやろ。

この記事は、悪習の廃絶を訴えているが、多くの良い提案と肩を並べて、良記事、おもしろい記事だったで終わる可能性も大きい。

支配的政権があまりにも長年変わらん、変わる方法がない、という状態は、某C国やR国などと変わらないのでは?

経済的弱者の日常をもっとふつうにイキイキさせることも、経済基盤活性化の重要な要素だ、と認識していただきたい。

追伸(2021/01/25): ●みわよしこさん主要著作(共著を含む、長いタイトルは短縮化)生活保護リアル/いちばんやさしいアルゴリズムの本/組込みソフトウェアエンジニアのためのハードウェア入門/音声合成技術の現在と未来/エンタープライズLinux導入ガイド/ソフトウェア開発の科学を求めて/RedHatLinux8でインターネットサーバを構築する本

追伸(2021/01/31)●関連記事  : 「あまりに受けにくく自死に追い込む日本の生活保護制度」藤田孝典/Yahoo!ニュースJAPAN

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2021年1月11日 (月)

今月の他者不在(2021/01/11)、海外開発援助と美談的報道

今月はややひまがあって、中村さん暗殺の記事、ただし日本語のみ、をかなり読んでみた。

結局、現地の地方公務員や、事業に参加した現地人たちは、最初から、原因は水利権問題、と感づいていたようだ。

いちばん重要なことの調整を、いちばん最初にやってない。その後も、いっさいやってない。

これを単純に美談として報道することは、後続の人たちに対する危険な暴挙である。

日本のマスコミもまた、全身、他者不在に染め上げられている。

最初からまわりが、とくにその地方の人たちが、水利問題の調整に完全な調整努力をすべきだった。

だが、途上国ローカルに多くを期待することはできない。本人が、頑張るしかないだろう。頑張れる範囲内で。

後に続く人たちは、善意だけを振りかざして犬死しないように!

地元をリスペクトするところから、ゆっくり始めるべき。

 

 

 

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2021年1月 2日 (土)

今月のポジティブ2101n1 GRAMiCCiのパンツ

私の長年の日課には、朝夕たくさんの猫トイレの掃除をすることがありまして、今その数は10個あまりに減っておりますが、「かがむ(しゃがむ)・掃除作業をする・立つ・歩く(次のトイレへ)」という動作がたいへん多い。これまでは、かがむ(しゃがむ)作業によって、自分の膝とパンツ(古語:ズボン)との摩擦とひっぱりが頻繁に生じ、作業しづらいだけでなく、パンツ(古語:ズボン)の“膝ぬけ”が頻繁に生じていた。膝ぬけとは、膝の部分の布が擦り切れてパンツ(古語:ズボン)の膝の部分に穴が開くことだ。

私は過去現在未来、衣料品の「ブランドもの」への肯定的な関心はまったくなくて、着るもんなんて、そこらのビーサンやゴムゾーリのようにひょいと買ってまあまあの品質であればよい、としか思っていない。無銘のコモディティ製品であることが、いちばん気楽だ。ちなみに台湾の電子機器メーカーの人たちは、パーソナルコンピューターをコモディティ製品にしてしまった偉大なる人びとだ。コンピューターがブランド品なんて、えーかげんかったるいよ。

そう。しかし、膝や腰の運動量の多い人のためのパンツ、という私のニーズは、あるときたまたま、グラミチ(GRAMiCCi)というブランドにぶつかってしまった。

そんじょそこらのパンツと違うのは、写真でお分かりと思うが、股(また)の部分にマチがあることだ。これがあることによって、腰や膝の動きが非常に楽になり、摩擦感はなくなる。写真2枚のうち、下のヘタクソな方は私の撮影、良い方の写真はLORDというカジュアルショップに著作権があるらしい。元々は、クライミングパンツ(山登りや崖登り用)だったらしいが、最近は一般アパレルのブランドにもなってしまったという。

Gramicci4 Gramicci3

 

私がたまたまヤフオクで見つけた中古は1450円と非常に安かったけど、新品は12000円ぐらい、中古でも6000〜7000円はする。でも、保ちが良さそうなので、意外と経済的な製品かもしれない。ほかのふつうのパンツも着るので、GRAMiCCiは今のところ二つしか持ってない。股にゆとりを持たすという、コロンブスの卵、そろそろあちこちでライセンス生産されてもよいよね。

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他者不在、季節編

以前、超ミニミニ農業の経験の中で学習したことのひとつが、「冬至は日没から夜明けまでの長さが一年でいちばん長い日ではあるけれども、しかし冬至は、日没がいちばん早い日でもなく、日の出がいちばん晩(おそ)い日でもない」、ということだ。

東京をベースとして言うと、日没がいちばん早い日は冬至のほぼ二週間前の12月6日(午後4時28分)であり、日の出がいちばん晩い日は冬至のほぼ二週間後、翌年の1月7日(午前6時51分)だ。

ゆえに春へ向かう陽気の進みは12月上旬に始まり、元旦の日没時刻はもっとも早い時刻より10分も晩いので、快晴の元旦は終日明るくさわやかに感じ、子どもたちがよく遊ぶ。

また、寒さが深まる1月中旬以降は毎日30秒ないし1分ずつ日の出が早くなるので、梅や河津桜などの蕾がどんどん大きくなる。ボケ(木瓜)やユキヤナギ(雪柳)も暖地では咲き始める。冬は、春というものがどんどん進み成長する期間だ。

これに対し、「立春」は、冬至と春分の中間というだけで、自然自身に即したナチュラルな意味は何もない。古代中国人から始まる、「季節の政治化」が匂う。

全体として、自然ともっと密接に接した季節観が普及する必要がある。そしてたとえば、雪国の人はSnow is good for lovingと言って誇れるとよい。

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