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2020年4月20日 (月)

エピタフ

キング・クリムゾンのエピタフ(Epitaph by King Crimson)は、今やそれを知らない世代の人も多いと思われるが、滅びを正規の他者--あり得べきもの--として遇した名曲だ。

そして今やそのエピタフが、ついに訪れたようだ。世代的には、私の亡くなった両親などは、人類の滅びの第一歩を経験せずに死ねた幸福な(?)世代の終わりだ。

個々のウイルス等は収束の可能性もあるが、同等に、今回やその後続種によって人類が地上から消される可能性もある。

そろそろ、楽しいことや幸福なことばかりに追求の価値を認めるのではなく、その他者である究極の滅びも同等に前向きに意識した方が良い。

何が良いのか? 人類がせめてその最後の数百年、貨幣価値やら学歴やら就職競争やら(まとめて言うと差異の追求)に血道を上げることから、やっと卒業し覚醒できるかもしれない。

そして一人々々みんなが、人類の墓碑銘に一筆残すわけだ。「われわれは、われわれの罪で死にます。地球さん、庭の雀さん、これまでありがとう」。

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2020年4月17日 (金)

201人の感染確認…1日当たり200人超は初

だからさ、10人が20人になったって「増えた」とは言わないんだよ。100人検査して10人と、200人検査して20人は同じだろ!

むしろ、何人検査したんかが重要やんけ。今日本の人口の何パーが、自分の陰性陽性を知ってるのか?

絶対数が100とか200とか、何の意味もないわ!

検査カバー率では日本は今、超下等国じゃないの? 政府も医師会もおかしなことばっかし言うとる。韓国みたいに、ちゃんと軽症者や無症状陽性者をケアする体制も作らずに、単一レベルの医療キャパシティのことばっかし言ってる。ほんま、やばいで。その根性による、軽症者放置主義は。まず、家族が犠牲になるわ。

上部構造のこの種の愚(自分大事主義)は、前世紀から全然変わってない。

検査する・しない、ではない! 検査は、絶対に、する! 絶対に、門前払いを食らわせない!

そして大至急、日本の人口規模にあった、ケア体制の多段化を! イギリスみたいに、まだ元気な引退者の再活用を! もちろん、防御用品の至急量産を!」

 

 

 

 

 

 

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2020年4月13日 (月)

またまた日本のおっさん的いやらしさ?

新型コロナウイルスに関しては、日本の検査数が他国に比べて異様に少ないことが、かなり前から問題視されている。またこの問題に対する政府等(とくにあの安倍さん)の答弁は、他の問題同様、誠実さを欠いている。ここには、何があるのか。

数に関する原データは、たぶんこれこれ。これらの日本語翻案の例としては、これ などがある。※

※: 新型コロナに関してはWHOなどによる統一的で標準的な各国からのデータ収集とそれらの一般公開が、未だに行われていない。ちなみにこれ は、日本の厚労省の4月12日に関するデータだ。

なぜ、日本だけが検査数が異様に少なく、したがっておそらく当然ながら、感染数や死者数などが同じく異様に少ないのか? 疑われるのは、検査機関による検査拒否であり、疫学や統計学の専門家も、この問題を指摘している 。※

※: たとえば、さいたま市の愚々々の保健所長の例がこれ だ。(このとんでもない愚々々氏の場合、先月25日までの時点で6631件の検査相談に対し実際に検査したのが95件というから、もちろん残りの6500余件がすべて陰性とは言えないので、たいへんおとろしいことをしてしまった、と言えるのである!!!)★

非常にスピーディーにあっという間に死亡した日本の有名コメディアンと、2週間の入院で退院できたイギリスの首相のことが、対比的に脳裏に刻まれるが、伝聞によると、前者は検査した時期がすでに遅すぎる時期、手遅れの時期だったようだ。遅すぎる時期に診療を開始していたら、英国首相も助かっていないだろう。具体的な犯人探しはできないが、日本の場合、上下左右さまざまな分野およびレベルでの、有形無形の後進性が社会において支配的であると感ずる。たとえば、政治家と上級役人たちの、お粗末なおっさん性。

日本の上部構造は、今でもまだ、かつての沖縄住民や広島市民、長崎市民のような、自国民の膨大な無意味な犠牲者を、平然鈍感に産み続けるのではないか。今度は軍でなく経済を大事にしたいらしいが、その根性では経済にも壊滅的な打撃が及ぶ、に決まっている。

島津製作所がPCR検査の高速バージョン(2時間ぐらい?)を市販するらしいけど、テクノロジーの世界にはもっと、5分とか15分とか短時間で結果の出る遺伝子検査装置が、今ではいろいろある。精度が高く迅速な検査体制を、全国的に迅速に整備してもらいたい。誰もが気軽に受検できて結果もすぐに出る状態が、必要だ。

★: 関連報道によると、「検査をなるべくしない」は、さいたま市保健所の所長の独断ではなく、もっと上のレベルからの全体に対する指示だったようだ。無症状でも陽性者からは伝染する、という知識がなくても、検査という母数が極少であることは、たいへん危険なことである。

 

 

 

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2020年4月 6日 (月)

今月のポジティブ(2020/04)

「南極越冬隊タロジロの真実」(北村泰一著)より:

そこで一頭ずつ海に葬った。その日は風雪が舞い、陰鬱な日であったが、犬たちを葬るのにふさわしい日であった。最後の一頭が、暗い海にゆっくり沈んでいくのを見て、私の魂はつぶれた。私の魂はつぶれた。

私の魂はつぶれた……。

 

この本の初版は2007年で、2020年4月とは何の関係もない。しかも書かれているのは、究極の悲嘆である。

 

「私の魂はつぶれた。」が三回も繰り返されていて、しかもそれが、本書のエンディングだ。

 

なぜこれがポジティブか。言い訳も理屈づけもない、100%完璧純粋な悲嘆だからだ。いまどきそれは珍しい。

なお、著者の北村泰一氏は、Wikipediaに項目がある。たぶん、第一次南極観測隊/越冬隊の、今や唯一の生存者かもしれない。

ぜひ、このエンディングをご紹介しておきたくて、今回書いてしまったのである!!

 

 

 

 

 

 

 

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