新型コロナウイルスに関しては、日本の検査数が他国に比べて異様に少ないことが、かなり前から問題視されている。またこの問題に対する政府等(とくにあの安倍さん)の答弁は、他の問題同様、誠実さを欠いている。ここには、何があるのか。
数に関する原データは、たぶんこれやこれ。これらの日本語翻案の例としては、これ などがある。※
※: 新型コロナに関してはWHOなどによる統一的で標準的な各国からのデータ収集とそれらの一般公開が、未だに行われていない。ちなみにこれ は、日本の厚労省の4月12日に関するデータだ。
なぜ、日本だけが検査数が異様に少なく、したがっておそらく当然ながら、感染数や死者数などが同じく異様に少ないのか? 疑われるのは、検査機関による検査拒否であり、疫学や統計学の専門家も、この問題を指摘している 。※
※: たとえば、さいたま市の愚々々の保健所長の例がこれ だ。(このとんでもない愚々々氏の場合、先月25日までの時点で6631件の検査相談に対し実際に検査したのが95件というから、もちろん残りの6500余件がすべて陰性とは言えないので、たいへんおとろしいことをしてしまった、と言えるのである!!!)★
非常にスピーディーにあっという間に死亡した日本の有名コメディアンと、2週間の入院で退院できたイギリスの首相のことが、対比的に脳裏に刻まれるが、伝聞によると、前者は検査した時期がすでに遅すぎる時期、手遅れの時期だったようだ。遅すぎる時期に診療を開始していたら、英国首相も助かっていないだろう。具体的な犯人探しはできないが、日本の場合、上下左右さまざまな分野およびレベルでの、有形無形の後進性が社会において支配的であると感ずる。たとえば、政治家と上級役人たちの、お粗末なおっさん性。
日本の上部構造は、今でもまだ、かつての沖縄住民や広島市民、長崎市民のような、自国民の膨大な無意味な犠牲者を、平然鈍感に産み続けるのではないか。今度は軍でなく経済を大事にしたいらしいが、その根性では経済にも壊滅的な打撃が及ぶ、に決まっている。
島津製作所がPCR検査の高速バージョン(2時間ぐらい?)を市販するらしいけど、テクノロジーの世界にはもっと、5分とか15分とか短時間で結果の出る遺伝子検査装置が、今ではいろいろある。精度が高く迅速な検査体制を、全国的に迅速に整備してもらいたい。誰もが気軽に受検できて結果もすぐに出る状態が、必要だ。
★: 関連報道によると、「検査をなるべくしない」は、さいたま市保健所の所長の独断ではなく、もっと上のレベルからの全体に対する指示だったようだ。無症状でも陽性者からは伝染する、という知識がなくても、検査という母数が極少であることは、たいへん危険なことである。
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