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2019年8月26日 (月)

新しい形の再配分

あるところからないところへの、貨幣価値再配分は、小規模ながらかなり昔から行われている。やる主体の大きさの順に言うと、国連の支援物資配布、国(日本など)の開発援助、大小のNPOなどの活動、そして個人の活動。

アフリカや東南アジアなどの最貧地帯で生涯を援助に捧げている日本人個人の方などの存在を知ると、偉いなぁ、たいへんだなぁと思うし。大規模なシリア難民キャンプなど見ると、国連物資がなければこの人たちどうなっていたか、と思ってしまう。最初のうち、押し寄せる難民たちを無条件で全員受け入れていたドイツのメルケル首相も、やはりとても偉い。でも、ドイツの救援能力も無限大ではない。

問題は、これら個別の努力の積み重ねでは、貨幣という差異の階層のずっと下の方に大量に発生する悲惨な超貧困をなくせないことだ。

で、私が前回の誇大妄想 に次いで言うなら、貨幣をなくせない間は差異の階層もなくせないわけだから、では、階層全体を底上げする取り組みをしたらどうか、ということだ。

これまで行われてきた貨幣価値再配分活動は、必要十分なスケールに達しないし、また、与えるだけってのはまずい。巣で口を開けて待っている雛鳥たちに、親鳥がせっせと食事を運ぶ、5月のツバメのように。

無力な雛鳥たちを「有力」にする必要がある。そのために、宇宙開発や人工知能は、スケール的に有効でない。

サハラ緑地化のような大規模プロジェクトを、あと二つ三つスタートさせて、資本側でなく彼ら側の利益のために労働を積み上げる。それにより階層の下が底上げされ、食べることと、ベーシックな保健衛生医療は確保される。

まだ十分に熟考してないけど、ラフなデッサンは上記のとおりだ。

お金持ちでは全然ない私がたまたまやっている捨て犬捨て猫の保護も、やはり、与えるだけには限界がある。なんとかせんとあかんわ。

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2019年8月22日 (木)

史上最大の土地改良計画

いわゆる西ヨーロッパ諸国が40度を超える猛暑に見舞われているのは、テロなどと並んで長年の雑な植民地主義のしっぺ返しのようだ。少なくとも象徴的な意味では。

肯定的な話だけを取り上げよう、というこのブログの新方針は、なかなか持続的実現が困難なので、肯定的な誇大妄想も含めることにしよう。

猛暑の原因は、サハラからの熱風だ。砂漠を緑地にすることの弊害はそれほどない、と仮定しよう。

そして、今から100年〜200年計画で、サハラ砂漠一帯をアマゾン川流域に負けない規模の巨大雨林+自然農法地帯に変える。

そのメリットは、ここでいちいち書く必要がないくらい明白だ。

余談だが、世界第二、おっと第三の経済大国と言いながら、食事を十分に摂れない子どもがたくさんいるなんて、本当に異常だ。アホノミックスを超長年続かせた野党勢力の弱体ぶりも、痛々しい。でもこちらは、サハラを緑地にしなくても解決できるはず。

 

 

 

 

 

 

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2019年8月 6日 (火)

新しい日本人女性

ゴルフについては、ほとんど無知無関心な人間でありますが、このたび20歳にして国際チャンピオンになった渋野さんという方については、このブログにも明記しておきたいことがある。

それは、「危機に際してより積極性を選ぶ」という哲学だ。慎重さ、抑えめ、控えめ、現状維持、安全策等を選ばない。より強く、より果敢で、よりラジカルな方針を選ぶ。なにを選ぼうと失敗の可能性はあるが、最良の選択をしないで負けたときのダメージの方が大きい。しかもその強気策は、その時点の全体状況の直観的把握に基づいている。盲目的猪突猛進、ではない。

おりしも今日は、指導者層が何一つ強力果敢な決断をしなかったずるずる主義が招いた巨大戦災の、何度目かの記念日だ。それは渋野さんのような切り替わりの速い女性が意思決定者だったら当然防げた、超無駄超無意味な大量死だ。大量犬死。

この70有余年間、犠牲者多産型ずるずる主義は、変わる契機を得ることなく、無傷で生き残っている。今度はどこのゲンパツが壊れるのか。

 

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