新しい形の再配分
あるところからないところへの、貨幣価値再配分は、小規模ながらかなり昔から行われている。やる主体の大きさの順に言うと、国連の支援物資配布、国(日本など)の開発援助、大小のNPOなどの活動、そして個人の活動。
アフリカや東南アジアなどの最貧地帯で生涯を援助に捧げている日本人個人の方などの存在を知ると、偉いなぁ、たいへんだなぁと思うし。大規模なシリア難民キャンプなど見ると、国連物資がなければこの人たちどうなっていたか、と思ってしまう。最初のうち、押し寄せる難民たちを無条件で全員受け入れていたドイツのメルケル首相も、やはりとても偉い。でも、ドイツの救援能力も無限大ではない。
問題は、これら個別の努力の積み重ねでは、貨幣という差異の階層のずっと下の方に大量に発生する悲惨な超貧困をなくせないことだ。
で、私が前回の誇大妄想 に次いで言うなら、貨幣をなくせない間は差異の階層もなくせないわけだから、では、階層全体を底上げする取り組みをしたらどうか、ということだ。
これまで行われてきた貨幣価値再配分活動は、必要十分なスケールに達しないし、また、与えるだけってのはまずい。巣で口を開けて待っている雛鳥たちに、親鳥がせっせと食事を運ぶ、5月のツバメのように。
無力な雛鳥たちを「有力」にする必要がある。そのために、宇宙開発や人工知能は、スケール的に有効でない。
サハラ緑地化のような大規模プロジェクトを、あと二つ三つスタートさせて、資本側でなく彼ら側の利益のために労働を積み上げる。それにより階層の下が底上げされ、食べることと、ベーシックな保健衛生医療は確保される。
まだ十分に熟考してないけど、ラフなデッサンは上記のとおりだ。
お金持ちでは全然ない私がたまたまやっている捨て犬捨て猫の保護も、やはり、与えるだけには限界がある。なんとかせんとあかんわ。
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