« 連休と格差社会 | トップページ | 外部不経済の共犯者は消費者だ »

2019年5月 7日 (火)

交通事故の起き得ない都市構造を作る

20世紀の銃や車に次いで、今世紀の、オトコの男根信仰の象徴は宇宙ロケットかもしれない。金を使うべき重要な問題や課題は、もっとほかにあるだろ、といくら言っても考えても、資本は増殖(利益を生むこと)の可能性が信じられる方向にしか行かないから、言うだけ無駄である。

最近はますます悲惨な交通事故が多い気がするが、これは、車を運転することへの人びとの緊張感が希薄になってるせいかもしれない。しかし、交通事故の起きない都市づくりへお金が向かわないのも、それが利益を生まないからだ。巨額な会費制にするわけにも、いかないし。

行政が行う公共事業、と考えても、それでも実現しない。行政が利用する資金は、資本が生んだ利益のおこぼれである。資本がどんどん利益を生まないと、行政の資金も増えない。資本が、より楽をして増殖するための仕組み、たとえば介護などへは、行政の資金も向かう。

しかし、資本の増殖、資本が生み出す利益の多くは、資本の営為が作り出す外部不利益をコストとして負担しないために得られている不正利得である。

たとえば今私のアタマとココロには、数日前に交通事故で亡くなった六年生の女の子のことがあるけど、仮にその子の命の価値を「無限大よりも大」とすれば、利益を生む資本の活動としての自動車産業は(不正利得以外には)成り立たない。

自動車産業がまっとうな産業として成り立つためには、事故が起き得ない構造の都市を作っていくしかない。宇宙ロケットも、逆立ちしても対応できない深刻な外部不利益が顕在化する前に、やめた方が良いだろう。

-----

参考記事: 歩行者の死亡事故ダントツの日本、ドライバー厳罰化で解決できない理由

 

 

|

« 連休と格差社会 | トップページ | 外部不経済の共犯者は消費者だ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 連休と格差社会 | トップページ | 外部不経済の共犯者は消費者だ »