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2016年12月31日 (土)

今年最後の失敗: LinuxとスキャナーとOCR

以前、小規模に野菜作りをしていたときは、一年を通じての季節や気候の変わり方に敏感にならざるをえない。そのためにやっていたいろんなことの中に、新聞の地方版を参考にして、毎日の日の出と日没の時刻を記述し、表にする、という作業があった。

東京からC県のいなかに引っ越してから、とくにその中の冬の部分を書き起こしたのが、これである。時間時刻は東京のデータ、下のメモ書きは現場がそのいなかである。これの最初の入力は、今は亡きワープロOASYS上、それをMS-DOSのテキストファイルに変換したかしないかの記憶はない。したとしても、今はどこにも見つからない。とにかくこんな、ワープロのプリントアウトではなくて、可搬性に優れたテキストファイルとして保存しておきたい、という意思が前からあった。

##この単純な、日の出と日没の時刻を列記しただけのデータからも、いろんなことに気づくのである。ここではその例をひとつ: たしかに冬至は12月の20日すぎごろだが、しかしその日は、一年でいちばん昼の時間が短い日とは言っても、その日イコール、日の出がもっともおそく、日没がもっとも早い日ではない。日没がもっとも早い日は12月6日ごろ、そして日の出がもっともおそい日は1月7日ごろである。言い換えると、春はまず、12月6日すぎから始まり、1月7日すぎからより本格的に始まる、と言える。たとえば夕方の犬の散歩は、12月上旬までは暗くなるのが早くてうっとおしいが、12月下旬、大晦日が近づくにつれ、夕方の明るい時間が長くなり、犬の散歩も気分良くなるのである。白菜を作っていたころは、その頃からコーヒーかすで作った堆肥を十分に与えていた。

さて、紙の上のプリントアウトからテキストファイルを起こすには、どうするか。スキャナーである。長年、プリンターというものは保有していなかったが、最近のプリンターにはスキャナー機能もある、ということなので久々にプリンターを買った。これが、失敗の始まり。

買ってから分かったのは、プリンターのスキャナー機能とは、紙の上に印刷(または手書き)されているものをあくまでも『画像ファイル』として取り込むことなのだ。私が欲した、テキストファイルではない。PDFまたはJPEGの、ファイルを作ってくれる。上で見たdocument-3.jpgファイルは、そうやってプリンターが作ったJPEGファイルだ。

作業をやり直すためには、スキャナー専用機を買って、そのLinux用のドライバーをインストールすればよい。そしてLinux上の、saneとかxsaneとかのアプリケーションを使う。

でもプリンターを買うのにだいぶふところを軽くしてしまったので、お金の余裕がない。

しかも、うろ覚えの記憶を探ると、Linux上には文字の画像ファイルからテキストファイルを起こす、いわゆるOCR(optical character reader)のアプリケーションがあったはずだ。そいつに、document-3.jpgファイルを読ませるのが、手っ取り早い。

==== making a long story short ====

で、今は何でもクラウドの時代であるので、クラウド上≒Web上に、無料で使えるOCRサービスがある。Google Drive上のGoogle Documentサービスの設定メニューに、アップロードしたファイルに対する「画像→テキストファイル」変換機能がある。

その最終出力が、これだ。表の形式は完全に壊れているが、頑張れば元の形へ編集できるだろう。ふつうの、テキストエディターを使って。

しかし、今のプリンターにはスキャナー機能もある、という都市伝説は、どこでどう間違って私の脳に入ってしまったのか。というか情報過密の現代は、この種の間違いがあらゆる分野にあるのだろう。勝手な思い込み、という他者不在が、あの劣悪な偽(にせ)ニュース事件も招いたしまったのだ(ヒラリー・クリントンはISに銃器を売った、ローマ法王はトランプをエンドースした、などなど※)。

すべての情報は、他者として、批判的かつ対話的に接しよ!!!

※:
Buzzfeedが選んだ2016年の偽ニューストップ50
読者の70%以上は偽ニュースを本物と信ずる

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2016年12月18日 (日)

浅い独りよがりと自己満足は80年前と同じ

あたまに「バカ」と付けるのは少なくともこのブログではマンネリと化してしまったので、やめるけど、それはもちろん彼ないし彼らがバカでなくなったからではない。

旧島民の望郷の気持ちを綴った作文をプーチン氏に見せた、という報道には、どうしようもない、深刻なバカを感じた。

相手がそれを、返したくなる、あるいは返さざるをえなくなるための、環境づくり、状況づくりの努力や条件提示をすっかりお留守にしたまま、単純に「返してちょうだい」で、なんとかなるのか? ならないよ。

前にも書いたけど、沖縄等に米軍基地山盛り状態のまま、島を返せでは、完全に他社不在の「王子様病」だよ。

それだけに対し視野狭窄するのもむしろ危険だが、来日したプーチン氏も言っていたではないか。「日米軍事同盟が今後どうなっていくのか、私にも分からない」、と。

そんな大きな、不確定要素、不透明要素を、抱えたまま、放置したまま、単純に、あの島を日本に返せは、世界中の誰が見ても、なし、だよ。やっぱ、どうしても、バカとかアホという形容句を使いたくなるが、使ったからどーなるというものでもないので、やめておく。

というか、なめられていた方が、むしろ安全かな。

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2016年12月16日 (金)

脱オトコ修行教程: 第6回: 「幸せ」「幸福」を死語にする

そういう、自己欲望ベースのことを考える/感じるヒマのない、他者性で充満しっぱなしの人生を送るべし。
「幸せ」「幸福」は、ヒマ人の妄言にすぎない。
人生の目標が、 「幸せ」「幸福」等であってはならない。
真の目標のある人は、たとえば、受験勉強が勉強ではないことを、最初から見抜いている。
幸福を追求する人が、受験勉強に勤しむ。

※: ちなみにjpopと称される音楽はすべて、「心」がこの、“矮小な個”のレベルにあるんとちゃう?
(女性も、それに向けて商業化されていたりして。)

※: しかし女性が「幸せ」「幸福」と言う場合は、その意味の幅や深さが、非常にいろいろあるようだ。

●「幸福」とか「幸せ」という言葉自体が、嫌い。気持ち悪い。

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2016年12月 4日 (日)

脱オトコ修行教程: 第5回: 賭博行為をしない

カジノが“日本の成長戦略の目玉”と主張するような馬鹿オトコが議員になり首長にもなるという呆れた事態の原因は、日本の選挙制度の重大な欠陥にある。

地方、である。“地方”には今だに、そこらに犬や猫を平気で捨てるおっさんやおばはんがぎょうさんおる。そういうおっさんやおばはんたち、じーさんばーさんたちは、誰かが優れた政治家だから投票するのでない。ただひたすら、ローカルな地縁や人縁を動機として、自民党系の地域ボスのような人や、その子孫に票を投ずる。

議員や首長の選出が…投票者の意識も含めて…完全に全国区であれば(そう、アメリカもまさにそうなってほしいが!)、カジノが脳中の政策プライオリティの上位にあるような人物は、単に、アホな泡沫候補にすぎない。

…でも、あのアベノミクスちゅうもんがすでに、最初から、かなりの賭博臭だけどな。

日本の成長戦略の唯一の目玉は、賭博や宇宙への投資ではなく、人への投資である。
馬鹿以外の、誰がどう見ても、それしかない。それしか、ありえない。
なんで、そんだけ当たり前のことに、劣悪な地方選出議員たちは気づかないのか。
答: 生まれ育ちが「ローカル視野狭窄」だからだ。

賭博は、不真面目の極にある、金への妄執である。機械の動作にたとえると、完全な長期的空回りである。

ばくちに打ち込むヒマとカネがあるんやったら、犬の世話ぐらいしろっ! 優れたNPOへの寄付(&参加)ぐらいしろっ!
世の、馬鹿オトコどもよ。

馬鹿から目覚め(多少)改善するには、またまた、大悲惨を経験するしかないのか。

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