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2016年11月27日 (日)

ネットワーキングの失敗==人間の失敗

いちばん典型的に表しているのが、例の威力暴力集団が、タダの宣伝媒体(or威力誇示媒体)としてインターネットを使いまくっていることだろう。ネットワークの、完全な誤用である。また、個人レベルとしてはたとえば、ヒトの文章・言葉遣い等に対する、勝手な思い込みを根拠とする批判や悪口を、「不特定多くのオーディエンスかつ発言参加者のいる環境における当人との対話」を前提とせず、最初のトーンからして対話性ゼロのまま、どこかに投稿する、一方的言葉の暴力が、とても多いこと。BBS(bulletin board system, 掲示板)のころからは、世代も代わっているはずなのに、愚かで醜い人間性は変わっていない。むしろ、引き継がれている。

詳細事実を知らない者の大まかな印象としては、今や泥沼化し、膨大な数の被害者を作り出してきたシリア内戦は、最初デモをやっていた完全非武装の反体制活動の連中に、政府側がいきなり武力、虐待、拷問等の武力(というか暴力)で対応したことが始まりだ。ここにも、最初から、そして終始今日まで、対話性がない。シリア内戦だけではない。現代の世界をも含む、全歴史の時間空間は、‘いきなり暴力’のオトコ的野蛮で充満している。

なぜか。人類のオトコという下等動物は、他を力(force)によって圧し、屈服させ、ときには殺消することが、唯一最大の生きがいだからだ。

そんなところへ、万人共有のオープンなコミュニケーションネットワークが登場したらどうなるか。そのネットワークは、ネットワークとしては確実に失敗し、オトコ的悪用が大々的にはびこる。

自分は100%正しい、お前らは劣悪誤謬なる不信心者だ、と信じて疑わないところからは、対話性のタの字も生まれない。

他者不在==対話不能は、今日までの、人間の失敗の極であり、したがってインターネットの失敗にもその姿をそのまま反映する。

※「他者不在」はこのブログで展開しているコミュニケーション理論/コミュニケーション学の最重要概念の一つであり、初学者はしっかり理解していただきたい。参考リンク集が、ここにある。

そこで、インターネットの失敗のルートの原因(“根因”)は、次の二つになるだろう:

(1)人びとの多くがコミュニケーション意思とその能力を持っていないところへ、ツールだけが与えられた。(あまり良質なツールではないが。)
(2)コミュニケーションの意思能力を持ち、それを実践しても、旧支配勢力(貨幣など)の力が強すぎて、具体的な進展や広がりが得られないことが多い。コミュニケーションの無力無能の時代、でもある。

わが家の、20余年に及ぶ動物愛護活動の現実を見ても、捨て犬捨て猫たちの新たな飼い主探しに関し、ネットワークコミュニケーションは全体として約30%は有能、残りは無能だ。犬猫を捨てることの抑止は、その効果ほとんど0%だろう。狭い地域社会にポスターなど貼ると、単に一時的には効果があるが、でも犬たち猫たちはよその地区へ捨てられるだけだ。

コンピューターもネットワークも、自動車の運転教習に並ぶ、いやそれ以上の、“一般教育”が必要か、とも思うが、そんな世論がいつになったら盛り上がるだろう。そこの講師になって、「そんな、最初から対話性を拒否しているような書き方をしたらダメ!」、とか言ってみたい。

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2016年11月25日 (金)

リンクのアップデート(続)

このたび、Nifty側の模様替えにより、ホームページ等のリンクが変わりましたので、ご報告いたします:

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このブログの完全テキスト(2016年11月25日まで。)

旧ホームページ(あくまでも“旧”!、10年近く更新していない。)

コミュニケーション有能への進化(本ブログの前身であるエッセイ集。)

ブックリスト(著書訳書のリスト。)

旧「犬と猫」(こちらも、あくまでも“旧”。)

トマスと一緒(筆者: 岩谷啓子, 一部加筆: 岩谷 宏…わが家のアイドル猫の回想。)

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2016年11月24日 (木)

リンクのアップデート

子犬の里親募集リンクが、前のはサイトの底の方へ沈んでしまったため、更新しました:

http://www.satoya-boshu.net/keisai/d2-122312.htmlです。

重要で意義あるフロンティアは宇宙じゃない、人間だ!、という記事を書こうと思っていましたが、急ぎの件を優先しました。

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2016年11月20日 (日)

Microsoftの金儲けテクニック

これはもう古い話題で、自他ともにうんざりしていると思うし、アフリカなどの排泄物垂れ流し地域に対する、ビル・ゲイツ財団のトイレ普及整備活動が、ものすごく巨額のものであれば、われわれにとっても多少は癒やしになるかもしれない。

それはともかく、最近、(これも多くの人はとっくに知ってることかもしれないが)「Microsoft Office同梱のパソコンにおけるMicrosoft Officeは、客が買ったその特定のマシン一台に対してしかライセンスされていない」ということを知る経験をした。当然当方は、唖然とし、ア・タ・マにきた。

ワン・ノブ、Microsoftの鴨タイプ、WindowsとOffice(Word, Excel, ...)しか使えないパソコンユーザーのマシンが壊れた。患部は、よく壊れるハードディスクではなく、もっと内部的な故障らしい。

その人は、仕事で、毎日パソコンを必要とする。修理に出していたら、いつ直るやら分からない。そこで私がやってあげた名案(その後“冥案”と判明)は、ヤフオクで中古の同型機を買う、そのハードディスクを故障機のハードディスクで換装する。うまくいった!!…のは最初の1か月ぐらい、ExcelやWordの文書数にして20ぐらいか。その後、Microsoft Officeは「ライセンスされてないマシンだ」と主張し、門前払いをくらわす。

Microsoftのサポートに電話したら、ベトナム訛り(?)の日本語で、上述の「その特定のマシン一台に対してしかライセンスされていない」を主張するのみだ。言い換えるとそのMicrosoft Officeというソフトを、ほかのマシン上では使えない。

そんなあほな!としか言えないが、それが絶大なる金儲けテクニックの一つだ。

新たに4万円近くを出して、新しいMicrosoft Officeを買うしかない。特定マシン同梱品ではなくて、一般市販品でも、最大で2台までにしか有効インストールができないから、阿漕な金儲けテクニックの形としては、まったく、今回の体験と同じだ。

コンピューターの、OSのレベルと主要アプリケーションのレベルで、コンピューターらしい正しい姿を持っているのは、私の知るかぎり、Linuxとその界隈だけだ。『ソフトウェアの特定マシン縛り』なんて馬鹿げたものは。そこにはまったくない。長年そんな世界に住んでいる者なので、今回の体験は一層ア・タ・マにきてしまった。

ビル・ゲイツさん、せめて、全財産をアフリカのトイレ整備に投じなさいよ。

[後日談]上述の、“特定のマシンのみのライセンス”はウソ。真実は、1台のPCにしかライセンスされないMicrosoft Officeが、最初、そのマシンにライセンスされていただけ。ライセンスを別のマシンへ移すことは可能。ライセンスされていないマシン、というエラーメッセージを出すボックスを画面上に見ながら、Microsoftの「ライセンス認証」のところへ電話をする。電話機上とコンピューター(キーボード+画面)の両方で、大量の数字を正しく入力する“拷問”に耐えたあと、Officeのライセンスはそのエラーマシンへ移行し、ふつうにOfficeを使える。

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2016年11月17日 (木)

'America First' can destroy America first

まあ、あの人は、完璧な他者不在、純粋無欠な他者不在だなあ。

選挙運動中の談話からだけでも、例はたくさん拾い上げることができるが、結局どれも、アメリカ自身に仇(あだ)となって、“他者の復讐”となって、返ってくるもんばっかしや。

(たとえば対メキシコ不法移民力づく対策は、メキシコだけでなく世界中の反米感情を増幅し、テロリストたちに彼らなりの“正しい動機”を与えるだろう。オトコのワンパターン、諸問題のforceによる解決は、必ず、反発力という名の別ベクトルのforceを生成する。後者はしかも、あまり扱いやすいものでも、把握理解しやすい形のものでもない、はびこり方をすることが多い。)

そういうのが当選するのが、ポピュリズムの恐ろしいところ。

ほんとに恐ろしい事態にならないことを、祈りたい。

そして、彼が、世界中の他者を思いやる心を持てれば、アメリカの豊かさの持続が保証されよう。

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