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2016年9月19日 (月)

Ubuntu 16.04のGUIの大不具合とその解消のお話

今朝(9/19)いつものようにコンピューター(Ubuntu 16.04)を立ち上げると、通常のGUI画面でありながらGUIが死んでいる。ランチャーがない、トップバーがない、通常のウィンドウ操作がまったくできない、等々。これではまったく、仕事にならない。

昨日(9/18)には、ローカルではふだん使わない特殊なアプリケーションの使用や、常用アプリケーションの特殊な使い方はまったくしていない。エディターとかメールソフトとかブラウザーとか、写真編集用のGIMPとか、前から使い慣れているものばかりだ。

すると、怪しいのは、Web上==ブラウザー上で実行されるWebアプリケーションだ。そのどれかが、LinuxのGUIの設定を一時的に変えて、それを元に戻さずに終了してしまったのだ。Webサイトは毎日いろいろたくさん訪れるから、どんなWebアプリケーションが動いたか、明確な記憶も記録もない。KindleのWeb上のリーダーも動かしたけど、それは、昨日初めて、orごくまれに、動かすWebアプリケーションというわけではない。

予備機の上で、「ubuntu 16.04 launcherが出ない」や「ubuntu 16.04 ランチャーが出ない」でググると、これは珍しい症状ではないらしく、多くの情報がある。解決方法は、4〜5種類に絞られるようだ。たとえばこれなど。しかし私の場合、それらのどれを試みても解決しない。

調べるのもしんどくなってきたので(dconf全体をリセットする手はあったかもしれない…)、Ubuntu 16.04を再インストールすることにした。ただし、仕事をなめらかに続行できるためには、今のHOMEの内容は保全し、再インストール後もアクセスできないといけない。

GUIが死んだ状態でも、画面を右クリックして出るメニューには「端末を開く」があるし、Ctrl+Alt+F1でCLI(コマンドラインインタフェイス)に移ることも可能だ。そして容量の大きいUSBメモリやCD-RなどにHOME全体をコピーする手もある。tar cjvfで圧縮tarファイルを作ってこれら物理メディアにコピーしてもよい。

今回の私の場合は、幸運(?)にも、現インストールでは/homeを別のパーティションにマウントしてある。再インストールでこのパーティションにさわらなければ、保全は完璧だろう。

じゃん!じゃん!と元気よく、単一の現行"/"パーティションにUbuntuのすべてを再インストール。

---ここからが今回の本題---

ところが、旧/homeのパーティションにも、今現在のHOMEにも、GUI(nautilus)からはアクセスできない。これじゃあ、新たな難題が生じただけである。

そこで、心中にひとつの仮説を立てた:「/homeが二つあるのでnautilus(等GUI系ファイルアクセス)が困って頓挫している」。「だから旧/homeパーティションを/homeでなくすればよいのでは」。

そこで、パーティション操作ツールgpartedをインストール。件(くだん)のパーティションは、パーティション名が「UbuntuHome」となっている。これを、適当な名前に変えるだけで、ファイル〜ディレクトリにGUIからアクセス不能、というとんでもない問題は解決した。仮説は、当たっていた。

どうやら「UbuntuHome」はLinuxのれっきとしたシステム予約語で、厳然と、/homeを意味してしまうらしい。これで、/homeが二つあるという状態はなくなった。

旧/home中にある旧HOMEのうち、とりあえず、メーラーが使うディレクトリと、仕事用のディレクトリはリンクを作り、リンクを新HOME中に置く。ほかのディレクトリやファイルに関しても、この、リンク化する手法は可能だが、とりあえずこの二つで、仕事に必要な『継続性』は確保される。

gmailのような、クラウド上のメーラーは、こんなローカルな苦労がまったくないから、ある意味、やはり、(公的責任を十分自覚しているなら)クラウドは偉大だな。セキュリティさえ、もっと確実ならば…。

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