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2016年5月18日 (水)

「他者不在」の純粋巨大な結晶サイクス・ピコ協定

今のあの残虐なテロ集団の思想的背骨のひとつが、「サイクス・ピコ協定の廃棄/リセット」らしい。私はまた違う意味で、あの小さな半島の直線(という悪い冗談)による二国分割をリセットせよというのと同じ、前向きの理由から、サイクス・ピコ協定は完全リセットすべき、と考える。

他者がいない。当事者がいない。当時の列強三国による中東という「対象物(オブジェクト)」の勝手な分割案である。他者不在の、巨大ダイヤモンドのような、ピュアな結晶がそこにある。列強にとっての他者である当事者たち(あの土地の上の住人たち!)は、完全に聾桟敷に置かれている。後日、“他者からの復讐”が起きて当然である。

今、同じことが、「宇宙」に対して行われている。その他者からの復讐は、今のテロ集団の何千倍も巨大で深いだろう。鎮圧は不可能。人類が全滅する可能性すらある。

宇宙は、お前らの勝手な、オブジェクトじゃねぇ!!!くそったれ!!!

中近東は、お前らが勝手に、分割支配してよい対象物じゃねぇ!!!空っぽ脳みそどもめ!!!

今や、サイピコ100周年を祝う者たちはいない。
が、もっと重大なのは、
協定を公に問題視する勢力が存在・成長していないことだ。
テロ集団は、その空隙をつく。

(いわゆる列強…とくにイギリス…による対中東他者不在乱暴狼藉、三つ巴四つ巴の矛盾は、もっと大きな問題であるけれども、ここではその重要部品の一つであるサイピコだけをあえて取り上げた。)

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2016年5月11日 (水)

空気のように遍在する「他者不在」

数日前の朝のニュースで、イルカを、イルカに芸をさせる商業施設AからBへ、14時間かけてトラックで移送する様子を報じていた。全体的に嬉々として楽しげな報道で、かんじんの、イルカ様への配慮はゼロ。十分大きな深い水槽がないので、浅い桶に入れて、係員が頻繁に水をかけて体温上昇を防ぎながら、搬送する。

あらゆるものが、人間の、欲望の対象物、オブジェクトである。宇宙の果てまでも。子供の頃から、そんな間違った哲学へと飼いならされる。他者はどこにもいないし、人生の最後までいない。貨幣が、そんな間違った哲学を増長する。あらゆるものが、金になるためのオブジェクト。

こうして人間は長年、荒(すさ)んだ孤独の中にいる。すぐ隣に、つねに、無意味な苦しみと犯罪と戦争がある。自らの可能性としても。

イルカを捕獲して芸人ならぬ芸獣にしてしまうことは、イルカの幸せだろうか?

てなことは、誰も考えない。子どものころから、考えるようにした方がよい。

世界中のあらゆるすみずみで、「他者教育」が始まった方がよい。

宇宙は、人間が自由勝手に裁量できるオブジェクトではない。

本日のおすすめ:
1. https://www.youtube.com/watch?v=xnrdZVCRRUY
2. www.youtube.com/watch?v=76vqqNWWd2M

※: 補遺…他者不在のオトコの目【耳)に、女性たちの陰口大会と見える(聞こえる)ものは、当の女子たちにおいてはそんなネガティブな営為ではない。ここではあえて説明しないから、よーく考えてみよう。

女性性器の3Dプリントがわいせつなのではない。わいせつなのは、そう見る根性である(“わいせつなオブジェクト”==他者不在)。…この場合の他者は、作者自身とその表現意図。真のわいせつは、オトコ自身のわいせつな視線と心にこそある。罰せられるべきは、そう見てしまった検察などオトコたちの方だ。オトコの論理音痴は、そのことを理解しない。

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