遠景としてのアラブ中東
なーーんであのへんが急に、しかも無限(無間)地獄みたいに果てしなく、ややこしく、集団暴力の応酬地帯になっているのか、ずーっとズームバックしてロングショットで考えてみたい。
そして、たぶん気づくことは:
・西欧型近代国家という社会構造が彼らには合わない。
・しかもそれらが、西欧列強が押し付けた(彼らからすれば非現実的な)区分(直線状の線引き!)であること。
遠景として漠然と見える彼らの本来の社会構造は、相当複雑怪奇な部族社会だ。いろんな歴史的来歴を、今でも彼らの現実として引きずっている。
「アラブの春」などを契機として、従来の強権政治のタガが外れてしまったのは、とりあえず良いことだったとしても、そのあと噴出してきた旧社会的マグマは、このままでは収拾のめどが立たない。
西欧型近代国家==絶対善、絶対的な実現目標
という考えを反省し、彼らが納得できる、彼らに合った社会構造の実現を、目指すべきではないのか。西欧が植民地主義時代に無神経にやってしまったことを、リセットすること。
上記とほぼ同じことが、アフリカの現状に対しても言えるだろう。
※:日本の都道府県もアメリカ等の州も、自治権は有名無実で国家権力が圧倒的に強いが、逆に構成部位の自治権が圧倒的に強い“近代国家もどき”は、彼らにとってありえるかもしれない。
※: 直線的な国家線引きといえば、あの、日本のすぐ近くの半島も、できるかぎり早急にリセットすべきだ。
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