オバマさん最後の窮地
かなり前、メールを通じてあるアメリカ人と親しくなり、その人が遊びにこないかと言うので、「どこの馬鹿にどこで銃を乱射/誤射されるかわかんない国、病気や怪我をしたら、私の無に近い財力では医療費を払えない可能性のある国には、こわくて行けない」とお答えしたことがある。
で、オバマさんは、本当に効果的な銃規制と、国民皆保険を、やりたかったんだけど、共和党だけでなく民主党内にも反対者がいる。銃規制は本気でやろうとすれば、暗殺されるおそれもある。
中間選挙の結果はまだ見てないけど、いよいよオバマ政権はどん詰まりかもしれない。
でも、次世代のより良きアメリカの重要なメンタル・インフラストラクチャの一つ(二つ)が、
(1)日常生活の中に銃の恐怖がない。
(2)低所得者も医療費がこわくない。
なんだ。これだけではないが(たとえば、移民法改正、これもオバマさんがやりたかった(&できなかった)こと)。
今日、安楽死を選んだ若い女性がニュースになっていたが、癌の苦痛だけでなく、今後の馬鹿高い(しかも治らない)医療費で親に負担かけたくない、という動機もあったようだ。
メンタル・インフラストラクチャは私の造語だが、国という組織体の健康と快調のためには、必要なメンタル・インフラストラクチャの充実整備を欠かしてはいけない、と言いたい。オバマさん、もし可能なら、メンタル・インフラストラクチャという言葉を流行らせて、巻き返しなさい!!!
今〜近未来の日本に、必要度の高いメンタルインフラは、なんだろう?
広い意味での、弱者の生活安定(==安心)ではないだろうか。
児童虐待などのない、本当にに強靭な日本社会を作るためには。
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コメント
日本というか全人類に必要なのは、「来世を念頭において今世を生きる」という心がけではなかんべ。あっしにはヒワ氏の著作「思想のためのインターネット」のあとがきの一節にスゴク共感するのである。
「地球上に人間として生きるという短時間の位相(フェーズ)を気楽に相対化して見ることができ、それゆえにその人間としての生と呼ばれるフェーズを距離を置いて楽しむこともできよう。」ー中略ー「人間としての自己に距離を置けたときのみ、コミュニケーションが可能になるというよりもむしろ、正しくは、コミュニケーションに向けての努力の開始が可能になる。」
なんかそういう、「魂」をメタって見る思想が有効なのではないでしょうか。
キンキンに必要なのは、「この苦しい世の中を、なんのために生きるのか」という命題のおおっぴらな国民的検討だと思う。
投稿: ohiya | 2014年11月 5日 (水) 00時33分
国民に安心感を与えられない国家は失格。
かつて家族の崩壊が言われたように、現在は国家の崩壊が始まっている。
良くなるか、悪くなるか。
投稿: 南 | 2014年11月 5日 (水) 17時43分
社会保障は社会安定のための下支えであることは間違いないですね。弱者救済に関しては、「自助」を優先しろというアホ政治家もおりますが、新自由主義(貨幣至上主義)の台頭するなかで、格差が広がり、医療費を払うのもきつくなっている弱者が増々多くなるでしょう。もう!・・損得勘定の話ばかりしてないで社会保障の事をしっかり議論しろよ!・・といいたいです。
投稿: musataro | 2014年11月 6日 (木) 07時19分
@musataro
わたしは、社会保障という思想が嫌いです。
投稿: 分 | 2014年11月 7日 (金) 04時12分
@南
家族の崩壊後、現在進行中なのは、個人の崩壊ではないでしょうか、
投稿: 分 | 2014年11月 7日 (金) 04時16分
@ohiya
ヒワ著、思想のためのインターネットは、自今背後おしいれの中で居眠りして在りますが、空前絶後ひきだしの外で目を覚ますことがなさそうです。
投稿: | 2014年11月 7日 (金) 04時27分
@分
嫌いです!と言われたら、そうですか、とお答えするしかありませんが。私は社会保障は必要だと思います。
投稿: musatarou | 2014年11月 7日 (金) 07時38分