再びフェイルセーフ
今回の韓国近海での客船の転覆事故は、乗り物の乱暴運転という点で、尼崎の列車脱線事故を思い出させる。ただし乱暴の要素が、今回のは相当多い。
その多い要素の中で、事故の直接のトリガとなったのは、大型積荷の無繋留だったと思われる。
大型ローテクにはフェイルセーフの導入を、と再度言いたい。企業の財務としてそれは無理なら、国の責任としてやるべきだ。単なる貨物室よりは、急傾斜時に重心が傾斜方向へ移動しない、あるいは、逆の相殺方向へ移動する貨物室は、もちろん、製造コストは相当高い。が、そのコストを、事故時の人命と天秤にかけるべきでもない。
もうひとつ、理論的、あるいは実験室レベルで成功した技術と、社会内および環境内/自然環境内に実装してよい技術を短絡しないこと。原発など核エネルギー技術や遺伝子操作技術(など)は、まだ、現実内への実装のゴーサインを出してよい技術ではない。一般内燃機関→自動車、という実装も、現状は実装環境が粗放・粗暴すぎる(これを)。
技術の実実装に対する検定は、比喩として言うと、お腹に赤ちゃんをかかえた女性がやるべきだ。粗暴なオトコではなく。
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コメント
人類が技術の発明と社会への実装にたいして
なぜ、あわてて前のめりになっているのかが分からない。
人類史は有限だと想っている?知っている???。
投稿: 南 | 2014年4月22日 (火) 08時26分