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2014年2月12日 (水)

オトコの光景(再度)

>>ピラミッドとか山のてっぺんを目指したがる男の発想というのは、とっくに終わってるように思えます。もっと横に広がんないと駄目というか。<<

これは「オトコ性の否定」へのmusataro氏からのコメントの一部ですけど、今回はこれをちょいと、パラフレーズしてみよう。

まず、もっと一般化していうと、諸問題に対するオトコのソリューションはforce(力、武力、暴力、金力、権力、威力、etc.)と、その行使の仕方の、いくつかの既成パターンに依存している。

でも現代社会は、この…あまりにも単純すぎる…ソリューションが通用しない問題がますます多いから、オトコが無力となり、意気地なしに見えてしまう場面も多くなっている。また、forceの暴発も…さまざまな犯罪・非犯罪において…多くなっている。

一方、前回の「コミュニケーションで蘇生した会社」の共有リンク先に記述されている、会社の危機に対するソリューションは、forceに依らない、もっと複雑多様でリアルな、ソリューションの集合体である※。

  ※: forceの行使の前提は、互いの対立と相互疎外(他者不在)である。したがって、都合の悪い事実や情報を隠蔽し隠蔽し、ごまかしごまかしするのが、forceの行使パターンの定石。ところがここでは、会社の惨状情報が完全にオープンされ、全社員と共有される。オトコのやり方の真逆である。対立ではなく、コミュニケーションを糊とする信頼と支持の基盤が、ここに築かれる。

そこであらためて気づくのは、forceによる一見単純明解なソリューションは、実は全然、その問題の解にはなっていないことだ。力ずくで排除や押さえ込みや隠蔽をやってるだけで、問題そのものは往々にして、その後さらに悪質化して再燃するのである。

その悲惨な例は、小さなスケール(家族など)から大きなスケール(国家、民族など)までの各段階において、今日なお、ありすぎるぐらいある。今後も、いくらでも発生するだろう。残念ながら。

たとえば中東などにおけるテロの「本質」は何なのか? それは、forceで駆逐すればすむ問題なのか? いや、そもそも、forceによる完全駆逐なんて、可能なのか?

沖縄の長期にわたる軍事的犠牲という問題も、地域振興費とか称する“金力”がソリューションでないことは、今更言うまでもない。

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コメント

〉〉forceに依らない、もっと複雑多様でリアルな、ソリューションの集合体である〉〉
会社のために「自己破産」までしちゃう位の覚悟が凄い。
しかし前回の女社長さんは、斬新な事で会社を立て直したというより、歴史というか過去を振り返って、しっかり自己批評をしながら、事に対処しているように思えました。
矛盾するかもしれませんが、このような、身近な人を大切にして、地に足がしっかりと着いた人がグローバルな世界で活躍して欲しいものです。目線が「上下」じゃなくて「横」なんですよね。社員と一緒に、ぞうきん持って掃除をしてくれる社長さんて、どれくらいいるんだろ。

投稿: musataro | 2014年2月13日 (木) 01時01分

人間のいちばん強い欲求は「操作欲求」。

自分を、他人を、事態を操作したいという欲求。

これは老若男女すべての人間に言える。


それは抑制されるべき「欲」のうちの一つである。

投稿: 南 | 2014年2月13日 (木) 08時37分

ちょっとこのテーマとはズレルかもしれないが、ロンドンオリッピックだったか福原愛と中国の選手が決勝で戦ったのだが、中国側の監督が顔がたかが卓球というのにもう尋常ではないのにはビックリした。まるで国の運命がかかっている様で。

投稿: bad | 2014年2月13日 (木) 20時49分

男の光景。その悲惨、殺伐さの根源はなにか生きてい
く上での土台となるべき、共通認識の皆無によるん
じゃないでしょうか。なにか孤独で、寂しげであり、
自信なさげな心情が、無駄な競争、闘争、つっぱり、
こわばりを生み出しているように思う。その点女は、
ずうずうしくその場に居直れる強さを有しているよう
に思える。もっと気の小さい男が安らんでいられるよ
うな、普通な「助け合って、生きていこうぜ」的な共
通認識が、世界規模で構築できないかと思う。

投稿: じいせんし | 2014年2月16日 (日) 20時28分

今の貨幣経済下では、結局仕事の成果は「取るか、取られるか」で判断され、人は戦わざる
を得ない。負ければ出世できないとくる。こ
りゃ、あかんわ。
 あのー、自分はAMAZONで岩谷さんの本や、
Beatlesのレビューを書いたせいじ しん坊です。どう
ぞ、仲間に入れておくんなさい。

投稿: じいせんし | 2014年2月17日 (月) 07時18分

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