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2013年12月30日 (月)

「環境学」と「コミュニケーション学」の関係

環境が明示的なissueとして人類の意識のかなり表立った部分で明示的に取り扱われるようになったのは(諸説はあるが)1960年代である。

では、コミュニケーションはいつごろどうやって、環境と同じように人類(ほぼ)全体のメジャーなissueとして意識され自覚され語りあわれるようになるのか? その具体的な展望を今語ることは、誰にもできない。今の現状は、それは無でありゼロである。全世界的に見ても、このブログが唯一の(きわめて非力な)問題提起としてあるぐらいのものだ。今は、全人類の99.9999999.....%に、コミュニケーションという問題意識はない。

しかし、この現状における卑近の重要な問題は、コミュニケーションを全面的前面的に強力に意識自覚しないかぎり環境保護への取り組みは最終的に失敗に終わるという点である。

コミュニケーションへの明示的な取り組みの最重要の前提が、意識中の他者顕在である。貨幣は、この顕在を永遠に隠蔽し圧殺し続ける。貨幣経済下では、他者が他者であることができない。

「他者」は本ブログが展開しているコミュニケーション学/コミュニケーション理論において、とびきり最重要な概念の一つである。最近ここを読み始めた方は、Google検索で:

他者: site:alga.moe-nifty.com/xor/

を検索し、その結果として表示される記事をすべて、お読みいただきたい。また記事中にしばしばリンクが登場する過去記事も、お読みいただきたい。とっかかりとして比較的わかりやすいのは、あとから襲来する他者や、動物園を廃止せよあたりかもしれない。

で、貨幣という名のアンチコミュニケーションが支配する世界においては、人びとはいわゆる貨幣価値(貨幣的交換価値)を作り出すために、自然(という本来なら他者)をexploitし、労働者(という本来なら立派な人格としての他者)をexploitすることによって、貨幣の本質であるところの差異を生成しなければならない。

(古い社会主義思想との混同を避けるために、exploitは搾取と訳さない方が良い。彼らの搾取は、“貨幣の/貨幣による”搾取であるが、ここでは、むしろ、“貨幣そのもの”が、(他者の本質的他者性の)exploitなのである。)

言い換えると、十分な環境保護は、貨幣価値を生み出すことができない※。さらに言い換えると、十分な環境保護(例: 水や空気や緑地資源を全地球規模できれいに保つこと)は、物の生産と流通と分配の手段として、コミュニケーションが貨幣に完全に代わらないかぎり、ありえない。

   ※: 環境保護のための国際会議などで、国や企業の代表の多くがreluctantでnegativeな態度をとります。環境保護保全は、ゼニにならん、からです。

したがって、これからのより正しい環境学は、完全に、コミュニケーション学をベースとするものでなければならない。

(他者との)良きコミュニケーションなきところに、良き環境なし。

環境問題の本質は、その真の正体は、コミュニケーション問題である。

〔本稿未完〕

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コメント

十分な環境保護の達成には、人間圏の縮小、すなわち人口のドラスティックな削減がどうしても必要となります。儒教圏のメンタリティには、人口増加(→飢餓)に対する恐怖心が潜在的にビルトインされていると思われ、日、韓はもちろん、中国の人口も早晩減少します。ヒンドゥー教のことは分かりませんが、インドも追って人口減に転ずるそうです。
ひるがえって旧約聖書を根本経典にする人々は、まず最初に「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ」 と神に命じられており、この使命の遂行を止めることは不可能かと思われます。中でも先鋭な人々は、地球を喰いつくしたら、箱舟を建造して火星へと旅立つのでしょう。

投稿: iris60 | 2013年12月30日 (月) 19時54分

@iris60
> すべて支配せよ」 と神に命じられ
コミュニケーションが問題として意識され自覚されることには、その重要なサブ要素の一つとして(貨幣などと並んで)、(これも当ブログで何度も繰り返していることですが)宗教の疑問視、宗教の否定が含まれます。宗教は、神の動物園だからです。そして、ここで“支配の対象”とされているものは、くっきりdiscreteな“他者”へと、その認識が変わります。…歴史の賽が良い目に出れば…。

> 火星へと旅立つ
火星をそうやってexploitするどころか、そのころは地球が今の火星なみの完全なbarren landと化し、人間どころか、すべての生物が死滅しているでしょう。かくして国連の世界遺産はめでたく、まさに世界の“遺産”(死者たる世界が遺したもの)となります。人類の未来を正しく予見していたのは、当時の国連だけだった!となるのであります。

投稿: iwatani | 2013年12月31日 (火) 08時27分

@iwatani
「コミュニケーションのコの字も無い!」と叱られるかと思いましたが…。
来年も御大の「くそったれ!」を楽しみにしております。犬達猫達にも良い年でありますよう!

投稿: iris60 | 2013年12月31日 (火) 19時54分

とにかく旧人類は変えたくない/変わりたくないみたいです。

「保守主義」って非科学的な思想(?)を持ったりします。
それは時間と言うものに対する無理解です。

投稿: 南 | 2014年1月 6日 (月) 15時18分

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