Ubuntu 13.04騒動(続々)
Ubuntuの新UI、Unityの作者は、私が昔から'Macバカ'と呼んでいた部類の人間のようで、また今のところCanonicalの上層部はそれを肯定しているのだ。そのバカ哲学を一言で言うと: コンピュータやそのOSの低レベル、メカニカルな部分をユーザの目から隠し、ユーザに触れられない/操作できないようにするのが、良質なUIである、だ。
しかしこれは明らかにLinuxの基本文化とは相容れない。また、そうやってLinuxのUIをMacふうやWindowsふうにすればLinuxのユーザが増えると考えるのは、とんでもない考え違いだ。あの分厚い消費者層の心や頭が、簡単に変わりうると考えてはならない。Canonicalのトップは、そこを間違えているから、おばかデザイナーの作品を採用したのだ。まあ、そのうち、おばか哲学に対する反動がLinux世界の各地から押し寄せると思うから、私は楽観視している。
ほんで、今回は、まず、GnomeのファイルマネージャNautilusが、$HOMEより上に行くのを禁じていること。おめーらrootじゃねーんだから、上行く必要ねーだろ、とそのおバカ哲学は言っている。しょうがないので、こんな簡単なスクリプトを書き、Nautilusのメニューに登録した:
nautilus /
これで、/etc上の構成ファイルなどに楽にアクセスできる。サーバも、動かしやすい。
そして出てきた第二の問題は、Nautilusのメニュースクリプトの置き場。$HOMEの.gnome2ディレクトリ内にその置き場はあったはずなのに、今はない!(でも過去のスクリプトは生きている)。困ったときはGoogleへ、を実践すると、分かりました。今では、.local/share/nautilus/scriptsというディレクトリだ。(ディレクトリのことをMac/Windows用語ではフォルダと言う)。
関連して今回の第三の問題は、Nautilusの上でディレクトリ/フォルダを、別ウィンドウで開けないようになっていること(別タブならOK)。これでは、ドラッグ&ドロップでファイルを移動したりできない。GUIの意味がないだろ、ばか!
そこで、もう一つ簡単なスクリプトを書いてNautilusのメニューに登録する:
nautilus $NAUTILUS_SCRIPT_SELECTED_FILE_PATHS
これにより、今セレクトしているフォルダが別ウィンドウで開く。
数年前からのUbuntu人気に、うかうかと乗ってしまったが、今は後悔している。毎日の仕事の環境でもあるので、ほかのディストリビューションへの移行は簡単短時間ではできないが、今後たっぷりひまのある機会があったら、SuSEとかFedoraとか、そのほかとかを、移行先として検討してみたい。
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