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2013年6月25日 (火)

アベノミクスはミニバブルだ(続)

前回のアベノミクスはミニバブルだは短すぎたので、アメリカの著名な投資家、Jim Rogers氏に、補足していただこう:

(1)BI誌記事
引用ブログ記事。)

(2)Reuterインタビュー
株の価格水準はバブル的高騰ではない、と氏は言うが、現状の動向は明らかにバブルだ、と私は思う。なお、同氏は日本株高騰のピーク(5月末)、激落直前に売り切って大儲けをしている。

…でも、総理に推す人物に、こんな大馬鹿しかいないって、それは、自民党全体に馬鹿しかいないってことやね。投票者が愚かでなければ、こんな党が伸びることもあり得なかったわけだが。

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7月5日追記:
またまたロイター記事

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2013年6月23日 (日)

世界遺産と人類の滅亡

世界遺産、と聞くと、たとえばスポーツの世界のIOC公認競技、などを連想する。
完全にcrowd-sourceで完全に民主化されてればよいものを、どこかが異様に権威化する。
また、それをありがたがる大馬鹿たち。

そう言う意味では今後は、世界遺産になど絶対にならない、すごいおもろしろいところ、すごく考えさせられるところ、などが完全民主的に人気スポットになることが、人類が健全性を取り戻すための主たる道である。

しかし人類は果たして、過去には健全であり、その健全は取り戻せるのか? この二つの問い、最初の答がノーだから、第二の問いは問いとして成り立たない。取り戻す、と言わず、初めて確立する、と言おう。

そもそも、"遺産”は死者が遺すものだから、世界遺産という発想の無意識の中には、近々の人類の滅亡の予感がある。また、このような過去勘定を始めること自体、人類の歴史という名のモーターが、停止直前のゆる回転に入っていることを意味する。元気に走っているときは、過去勘定なんかに心・頭が向かわない。

過去勘定しかネタがない、あわれ。今、前を向いて、走るべきものがない。ほんとは、あるのに。それは絶対に、見ようとしない。

近々に起きる、人類滅亡の原因は、この種が抱える唯一最大の、しかも慢性重篤の宿痾、コミュニケーション不能(自己疎外+他者不在)である。たぶん、人間対人間のコミュニケーション不能が三割、人間対自然とのそれが七割ぐらいか。後者の他者不在、傲慢、hubrisは、3.11がその例を示している。今後は原発のようなmE変換技術だけでなく、遺伝子工学、宇宙開発技術なども、制御不能の大惨事を招いていく。

だいたいそもそも、世界的大スターがimagine there's no religionと言っても、マクロレベルの人類が宗教から醒め、nothing but the water is gonna bring my soul to bare、とはならない。相変わらず宗教を刃とし盾として、殺し合いをやっておる。この、laying the foundations for the real communications science to comeを掲げるささやかなブログにおいておや、はるかに無力である。

というわけでいよいよモーターが摩耗し、最後のゆる回転に入っていくのだ。

ところで、遺産というものは、次の時代の生き物から見て意味不明/無価値な、じいさんたちの「思いこみ物」がたいへん多い*。「何でも鑑定団」のお笑いが、その例を多く示している。そう言う意味では、今の世代がそれらを破壊することにこそ、積極的で健康な、前向きの、意味があり得る、と言えるだろう。
〔*: 次の時代の生き物が、人間以外でも、人間の次世代でも、意味不明無価値等々の状況は同じである。〕

破壊される方が、破壊された方が、ずっとずっと良いのである。過去勘定の、無化。「世界廃墟」*。
〔*: from iris60, see below.〕

富士山あたりたぶん自己破壊(巨大噴火)により、いずれは、単なる溶岩台地or火山灰台地と化すよな。きっと。

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2013年6月10日 (月)

×雇用○生活(+学習)

過去に何百回何千回書いてきたことだけど、生きてるかぎり何度も繰り返したい。

社会がある時点で必要とする労働力は、たとえばn人で足りている。しかし労働力人口は通常、n+m人いる。労働力人口がm人余っているのが、社会の常態である。

だからそのm人を、失業者とか、ネガティブな呼称で呼ぶのは間違っている。

雇用が絶対善、雇用されてないことは悪とする思想は、間違っている。それは、社会の常態に反しているのだから。

そのm人には、生活費+学習費を補給すべき。学習意欲のある人には。

万人が有賃労働をしてなきゃ生きていけない、とするのは、無根拠な強迫であり狂気の思想だ。n人の人と、m人の人たちは、完全に互角同格である。人はたまたま、nの一人だったり、mの一人だったりする。mをネガティブ視する思想が、間違っているのだ。

労働力はだいたいいつも足りてるのだから、つまり余っているのだから、政治家の「雇用を増大します」はつねにウソである。しかしこのウソもまた、強迫と狂気がそう言わせているにすぎない。雇用、絶対善、非雇用、悪とする狂気。

もっと、正気と常識を!
強迫から醒めて正しい、やわらかな、リラックスを!

障害者の自立支援も、無理と強迫のかたまりだ。たまたま好きなことや得意なことで自立している人は自立してればよい。そのほかの人は、好きなことを毎日やってればよい。それが自立と結びつく・つかないは、気にしないこと。自立を絶対善とする狂気の思想は、人と社会を害する。

有賃労働のない人もふつうに生きていける、自己をネガティブ視しない社会からこそ、新産業も自然に生まれるのだ。その人がやりたいこと、やってみたいことから。勉強してみたいことから。それがないから、前書いたように、アベノミクスはミニバブルだ、と言うしかない。

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すべての人間が、明るく、前向きの、心豊かな人生を送る資格と権利を持っている。それをはばみ、多くの人間の心をみじめに卑しくしているのが、この、雇用(有賃労働)絶対善の、狂気と強迫です。この狂気強迫から全員が醒めることで、新しい文化も経済も大きくのびのびと花咲くのであります。一国においても、全世界的にも。貨幣の小手先操作では、景気は回復しない。南さんのコメントにある、自己商品化という狂気も、社会全体の強迫に押されてそうなる、という面もありますね。


(本稿未完)

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たとえば、ローカルブロードキャスト

先日、ショッピングセンター内の弁当屋さんのレジの近くの床の上に、ケースに入った印鑑が落ちていた。鑓水さんという。鈴木さんや田中さんほどではないが、しかし、ままある姓だ。

今は、お店の人や、拾い主である私が、直接あるいは間接的に、このはんこ発見の件をそこらの鑓水さんにローカルにブロードキャストする方法がない。

ネットワークが、サーバ/クライアントの関係でなく全主体のネットワークとして常時脈動していれば、これも簡単・当然のごとくにできる。

もちろん、ローカルブロードキャストはもっといろいろ、重要な用途用益がある。

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そもそも今のインターネット上にプライバシーはない

アメリカ合衆国国家安全保障局(NSA)によるインターネット大手主要サイトに対する包括的のぞき見事件を暴露した内部通報者の記事とインタビューを読んだ。

29歳のご当人は、政府が秘かにこのようなことをする国には住みたくない、と言っているが。今回の暴露事件に懲りて今後NSAやFBIはお行儀良くしてるか、というと、それはあり得ないだろう。むしろ、新たに法律を作り、その法律の都合のいい解釈に基づいてこれまでよりもおおっぴらにやるかもしれない。

問題の根幹は、インターネットというグローバルにオープンなネットワークの各種利用方法(“サービス")が、ユーザ数何千万何億という巨大サーバから提供されていることにある。政府機関は信用できないが、それらのサーバに毎日のように管理アクセスしているFacebookやGoogleの連中は完全に信用できるのか? この問いにイエスと言える根拠は、全宇宙の隅々を探してもない。

Facebookは、昔取ったアカウントがあるだけで私にとっては完全に休眠(無活動)サイトだったが、最近Facebookからお知らせがあり、アメリカのオレゴン州あたりから、私のアカウントへの不正アクセスがあったらしい。私は急遽、パスワードを変更してその直後に、Facebookを完全脱会した。休眠アカウントではなく存在しないアカウントになったはずだが、米国政府だけでなく、その巨大サーバと巨大データセンターに対して、誰が何をしているか、ユーザにはまったく分からない。私のFacebook完全脱会も、私が“完全に脱会した”と思いこんでいるだけかもしれない。物理的状況と事実は、確かめようがない。

ところで私はスーパーなどで売ってる生魚(お刺身やお寿司)と、外食のハンバーグは、原則、食べない主義だ。口に入るまでの生産〜加工履歴が、消費者にとって完全に不可視だからだ。マックのバーガーは殺処分された犬猫の肉だ、という噂もあった。これは嘘としても、なにしろ履歴が全然分からない。子どものころは海辺の町に住んでいたから、履歴の分からない魚や貝などを食べることは、あり得なかった。東京で昔、宅配寿司屋の職人が(目の前に客はいないから)、鼻水をすすったり、咳をしたりしながら寿司を握っているのをたまたま見たときは、ショックだった。もちろん、宅配の寿司も、原則、食べない(というか頼まない)。

(衛生の問題ではないが、季節外れのハウス栽培の野菜も(まずくて高くて栄養価低い)原則、食べない主義だ。)

というわけで、Facebook等々の巨大サーバの上では何が行われているか、今後行われるか、それがエンドユーザにとって全然未知だ。このブログ上でこれまで、何度も書いてきたと思うが、正しいインターネットの利用形態は、巨大サーバはいっさい不要でネットワークそのものに多様な形の通信能力がある、という形だ。そうすれば、包括的なスパイ活動など不可能なネットワーキングトポロジを作れる。

脱巨大サーバ化をいちばん簡単な言葉で言い換えれば、インターネット2.0において必要なのは「インターネットの民主化」です。しかし、政治の民主化すら、やっとごく最近始まったばかりで、全体的に未完成未成熟だし、インターネットのそれも、まだまだ先の長い課題でしょう。

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犬猫失敗話(3)--小さい犬小屋は危険

犬小屋(バリケンなど)について、「体を丸めて寝れるぐらいのスペースがあればいいだろう」と思うのは間違い。狭いスペースに押し込めると、腸捻転を起こし、大手術となる。

われながら忌まわしい、恥ずかしい思い出なので詳しく書きたくないが、判断が甘かった、無知だったとしか言いようがない。手術のタイミングが遅れたら腸が腐敗して死んでいたかもしれない。

犬は夜は、小屋なんか使わずに廊下などにつないでおくことが多いけど(小型犬は部屋に放置)、その犬だけは下(しも)のしつけが超悪くて、入れざるをえなかった。そのとき、やや小さめのバリケンしか、空きがなかったのだ。

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2013年6月 4日 (火)

Atokの辞書をAnthyの辞書に変換する

原因がたぶん、Atok for Linuxのサポート不良だと思われるが、仕事で使っているUbuntu 10.10のGUI(GNOME)の様子がときどきおかしい。このまま急にダウンされると困るので急遽代替機を買ってUbuntu 12.10をインストールした。

GNOMEのラッパーとなっている新しいGUI、Unityの数々の奇癖は、ググれば直す手段は出てくるが、面倒なのでそのまま使っている。いずれ、Unity自身が、正規のコンフィギュレーションメニューでも提供すべきだ。

Firefoxの日本語化のモンダイは、Ubuntu自身をアップデートすれば、なぜか解決する。
Javaや、DVD再生用のlibcssなどは、自分でインストールしなければならない。

問題は、長年蓄積されたAtok上のユーザ辞書だ。それをLinuxのデフォルトのjp IMEであるAnthy~霞用のユーザ辞書に変換しなければならない。

手短に結論から言うと、

Atokでユーザの登録単語のリストを得るのは簡単だから、そのファイルをAnthy~霞用のユーザ辞書、$HOME/.anthy/private_words_defaultファイルに変換転記すればよい。

Atok:
ふぁ[TAB]ファイル[TAB]名詞*

Anthy
ふぁ[SP]#T35*500[SP]ファイル

ここで、T35は名詞を意味し、500は中程度の優先度だ。

----こんな情報-----
"独立語" => "KJ", #単漢字
"単漢字" => "KJ", #単漢字
"名詞サ変" => "T30", #名詞 - する接続
"名詞ザ変" => "T30", #名詞 - する接続
"固有人名" => "JNM", #名詞 - 人名
"固有人他" => "JNM", #名詞 - 人名
"固有人姓" => "JNM", #名詞 - 人名
"固有地名" => "CN", #固有名詞 - 地名
"固有一般" => "KK", #固有名詞 - その他
"名詞" => "T35", #名詞 - 一般名詞
"感動詞" => "CK", #感動詞
"一段動詞" => "KS", #上下一段
"サ行五段" => "S5", #サ行五段
"ガ行五段" => "G5", #ガ行五段
"形容詞" => "KY", #形容詞
---もあるが----

自分でAnthy上でいろいろ単語登録をして、その結果を確かめた方がよい。ちなみにAnthyに「形容動詞」という品詞分類はなく、代わりにある「な、さ、などに接続する名詞」は、T00(Tゼロゼロ)である。Wikipediaで調べると、「形容動詞」という品詞名にそもそも、疑義があるらしい。強力な、迂闊な、などなど、どう見たって動詞じゃないもんねぇ。

上記の変換は、そのためのプログラムなど書かなくても、Vim(gvim)の強力な置換機能を使えば全ファイル一瞬で済む。最初は、T35...などの冒頭に付けるべき#をつけ忘れて、辞書が辞書として使えず、あせった!!

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2013年6月 3日 (月)

食用にされる犬

この記事の中のビデオ(韓国CNNの女性アナが報道)に詳しいが、年間に食べられる犬の頭数は中国1000万、韓国200万、ベトナム200万だそうだ。高価なグルメ、似非壮健食、似非媚薬食(性欲増進食)、であり、貧乏人の食い物ではない。

でも韓国政府は、オリンピック時に犬食レストランを隠蔽しようとしたらしいから、「恥の意識」はあるんだな。犬は賢くて、人間と心の通い合う動物==立派な他者、であることを知れば、殺して食うという発想は起きないはず。

トレード至上主義が、他者鈍感と残酷を育む。

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