四島返還/日露平和条約という大馬鹿
だいたい、沖縄のすごさを筆頭に、日本各地を米軍基地用地として提供していながら、北方四島を返せはない。なんでロシアが返すんや。ありえない。そんなの、子どもにも分かる理屈だ。もちろん、”平和”条約もありえない。
尖閣諸島も然り。あそこは本格的な空軍/海軍基地は無理でも、「高性能ミサイル基地」ぐらいなら十分に作れる。オキナワをねらいやすい場所にある。しかも、あの群島(?)が日本領であるという根拠は、かつてこのブログにも書いたが、相当にアヤシイ。日本の一部の人たちの、一方的な勝手な思いこみくさい。
自衛隊と日米安保、この二大欺瞞により、世界史において画期的な平和憲法はすでに空文化しているが、それらを憲法違反ではないものにしてしまうための憲法改悪。それをやりやすくするための96条改悪。で、なおさらロシアも中国も態度が硬化するに決まっている。子どもにでも分かる理屈だ。四島返還どころか、いよいよ四島ロシア基地化だ。
日本「やめてください」。
ロシア「じゃあ沖縄等の米軍基地をゼロにしろ」。
子どもにでも分かる口げんか。ロシアの完勝だ。
で日本の選択肢は:
(1)ゾンビ政治家を国会議員にし、ついに首相(日本には大統領がない)にまでしちまった、脳天気なおっさんおばはんがさらに増えて、見事に憲法改悪が成立する。
(2)頭と心のまともな人が増えて、二大欺瞞を廃棄し、平和憲法を守り、もしくはさらに頑強化し、仕切り直しで、本当の平和国家を築く。北方旧領土問題は、ここらが現実的な落としどころだろう。そもそも、あそこは、その自然状態は、日本領ではない。
(3)このままずるずる行って、日米安保とあらゆる意味で同格な、日露安保と日中安保を締結し、今沖縄をアメリカに提供しているように、四島はロシアに、尖閣などは中国に、基地用地として使わせる。まるで、漫画のような全方向外交だ!!。
なお、(1)の憲法改悪路線では、“基地用地として使わせる"ではなく、“彼らが基地用地として使ってしまう”となる。だから(3)は、(1)よりはa little bit betterだ。
もちろん私は、(2)になってほしいと切に願う。
両肩にさまざまな火器を誇らしげにぶら下げたやつが目の前に現れたとき、そいつと「平和条約」を締結する気になる国が世界中のどこにあるか。日本の政治家は、なぜそこまで大馬鹿であり続けたのか。やはり”他者不在”の”コミュニケーション不能”につきるのだ。
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