メタ国民意思は育てられるか?
だいたい、「あのとき国民多数がもっと賢明であれば…」という、後悔先に立たずの長期的悲惨化過程が、日本の場合、多いのではないか。言い換えると、間に合う早期に、メタな世論が育たないこと。
ヘリ/プロペラ機ハイブリッドの配備を嫌がる沖縄、住宅地の騒音被害を嫌がる横田基地周辺など、住民や地元政治家たちは、「日米安全保障条約」というメタにあるissueを、まったく考えないのか? 安保はいいけど、うちの近くだけは静かでありたいという、単なる地域エゴか?
安保のおかげ、アメリカの核の傘で日本が守られているという愚な主張。むしろ、逆に、危険なのに。たかだか原発一つの比較的軽微な事故で、あれだけたいへんなことになる。核戦争の取り返しの付かぬ悲惨を、想像できない愚。終戦後でありながら、こんな被爆事件もある。
地域エゴ(?)と安保の問題は、一つの例にすぎない。国民のあいだに、メタ意識メタ関心が育たないと、またまた日本はおかしなことを招来してしまうのではないか。マスメディアも政治も、浅い々々日常的ルーチンばかりやっていて、メタが育つ部分がない。つまり、深耕が生起しない。
中国に対しては、ほかの国々と協力して、民主化圧力をかけていくのが、第一のプライオリティのはず。韓国に対しては、朝鮮半島再統一の誘導と支援。あそこの人びとのためだけでなく、遠回りのようだが唯一効果的な拉致問題解決策のはずだ。そしてこれらも、軍事力を背景としてやらないからこそ、効果があり得るのではないか。
日本近海、あるいはどこかの"安保港”で、アメリカの核弾頭へのピンポイント攻撃が成功してから、後悔したのでは遅すぎる。
名案はなく、不安が解消しない。
*安保に見る、対アメリカつきあいの欺瞞性。参考記事。
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コメント
アメリカが親分ってのが、危険だったとは、気が付かなかった!
投稿: alarky | 2012年11月12日 (月) 21時23分
日本が中国、韓国と仲良くすると、アメリカにとって都合が悪いってぇのがあるのでしょうね。国や政治がどうのじゃなくて一個人としてちゃんと横に「繋がって」いかないと駄目だと思います。
投稿: musataro | 2012年11月13日 (火) 09時19分
外交は「負けるが勝ち」の精神が肝要だと思う。
弱腰ではなく。
そんなアクロバットをできるのは日本だけではないか?。
買いかぶりすぎか?。
投稿: 南 | 2012年11月13日 (火) 10時23分
「深耕」の記事を読み直したところです。
ひとつひとつが、その通り、と思いました。
すぐにはできないことですが、
一万年後位にはそうなってて欲しいです。
今できるのは、こうやって学んで
考えてみることでしょうか?
あと
話してみるのも、ありかな
simomitu
投稿: 下光博之 | 2012年11月25日 (日) 18時11分