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2012年11月19日 (月)

スパム撃退

Ginasteraについて書いた記事で紹介したルーマニアの若手ピアニストMihaela Ursuleasaが8月初旬に孤独死した(脳の血管の破裂)。ルーマニアのもう一人の天才ピアニストDinu Lipattiと奇しくも同じ享年33歳だった。

なぜ才能過剰な音楽家はよく若死にするのだろう? こればかりは、自分が才能過剰な音楽家になってみないと、分からないかもしれない。

Amazon U.S.でCDのリビューなんか書いていたのでメアドが知れたのだと思うが、今月11月はじめに、南フランスのマルセイユの近くに住んでるという人から、Ursuleasaの6歳の女の子のための寄付を募るメールがきた。Ursuleasaのオフィシャルサイトへ行くと、いきなり、寄付の振込先へのリンクのあるポップアップが出る。

彼へのメールの返信で、「悪質なスパムでないことを確認する手段がないので、寄付はできない」と書いた。その後、彼からのメールはぷっつりとない。やはり、スパムだったのだろう。

女の子の生活は、同じ町に祖父母もいるし、父親もどこかにいるはずだから、大丈夫だろう。

しかし、彗星のように現れて彗星のように消えた、という言い方がぴったりの、登場と消え方ぶりだ。彼女は、21世紀(==ロック以降)における、ピアノという楽器からの音の出し方の、ひとつの規範を示したと思う。それだけで、ものすごく重要で新しい価値がある。

〔余計な注記: チョコレート大好きという彼女は、甘い物(砂糖)は脳への猛毒、というコトワザを、たぶん知らなかったんだろうな。〕

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コメント

そんなコトワザがあるのですか。

私も甘いものを控えます。

投稿: 南 | 2012年11月20日 (火) 09時08分

耳の酷使というのは、脳にかなり負担がかかるのではないか?

投稿: s.hodo | 2012年11月25日 (日) 16時33分

スイマセン。舌足らずでした。そうして脳が疲れる(ストレスを受ける)と糖分をほしがる、ほしがらない人も居るかもしれませんが、身体が別のものを求めたり、

投稿: s.hodo | 2012年11月25日 (日) 17時40分

遅くなりましたが、その
21世紀に鳴るべき音を
聴いてみたいと思います。

この種類の報せは、悲しいけど
遺された物事は、ちゃんと受けとめないと

情報ありがとう

simomitu

投稿: 下光博之 | 2012年11月25日 (日) 18時22分

ピアノは、一種の打楽器である。打楽器でありながら、あの様な幅広い音階を再生出来る楽器は無いし、また、演奏の際、両手、延いては両指が、フルにパラレルに活用出来る自由度を持っている点で、ピアノは、アコースティック楽器の中で最強の楽器であると言える。(因みに、オクターブ奏法を単音で演奏する場合、ギターとピアノを比較しても、両手の自由度の観点から、後者が前者より自由奔放・変幻自在・千変万化な演奏が可能である。)

確かに、理由は定かではないが、Dinu Lipatti同様、鬼気迫る演奏にも関わらず、粒が揃い、しかも凛として竹を割った様な綺麗な音色を奏でたピアニスト達、例えば、Bud Powell、またGlen Gould等々も、その全盛期は極々一瞬しかなく、残念ながら、志半ばにして夭折している。また、ピアニストではないが、ギタリストのJimi Hendrixも然りだ。

さて、是迄未知であったルーマニア出身のピアニストMihaela Ursuleasa、哀悼の意を込めて何れ熟聴してみたいと思う。May she rest in peace.

投稿: Voyant | 2012年11月25日 (日) 22時04分

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