« 2012年8月 | トップページ | 2012年10月 »

2012年9月17日 (月)

この期に及んで他者不在

土地争いそのものにはほとんど関心がないが、乗りかかった船の上であと一言:

・国有化は石原騒動への国としての収拾策のつもりである。たぶん。

・都政の重要課題とも都民の生活とも無関係な石原騒動を、強力に諫める人がいなかった不思議。なんで一連の愚言愚行が放置放任されたのか。

・国有化を決めるにあたり、いちばんかんじんの他者である中国が、まったく意識されていない不思議。
(単に村内(むらうち)の問題…石原vs.政府…として収拾しようとしている。)
(石原氏はたぶん今ごろ、自分の策の成功を内心で祝しているのだろう。)

・何度も言っているが、他者忘却には悲惨なしっぺ返しが必ずやってくる
(当分の間、日本人は中国でまともにビジネスできない状態になってきた。観光旅行も。)

・「他者不在」は、今ないしこれまでの人類が抱える深刻な病理だ。
(サンフランシスコ平和条約や先占を日本領の根拠とする論理*も、他者不在の”勝手な思いこみ”にすぎない。はずかしい、日本のオジサンたち。)

*1:中国は当条約の調印・批准国ではない。またそれ以前と今とで、"勝手に日本領状態”==グローバルな合法性がない状態、はまったく同じである。

*2: 先占は一方の当事者の主張で確定しうる事項ではない。

結局のところ、明治中期の「勝手に日本領化」と完全に同タイプの他者無視、他者不在が、グローバル化が全世界的に云々される今日においても、今回の「勝手に国有化」において、貫かれているのである。なんちゅう無進歩! なんちゅう歴史からの無学習! 一部の日本人or日本指導者層の、脳足りん性は、ほんま、日本の未来にとって困りまっせ。


| | コメント (4) | トラックバック (0)

2012年9月12日 (水)

なぜ勝手専横が先行するのか

20億円で国有化。
その一方的不意打ちぶりは、かつての真珠湾奇襲と同じ。
1950年代以降の生まれの日本人は、退化しているとよく感じる。
元の愚かしい、世界のイナカモン、太平洋の片隅の小島の土人たち、への回帰。
世界中に愚かな指導者が氾濫している今、日本にそれがいないほうがおかしい。

しかし、明治中期の日本領化も、単なる勝手専横(==周囲とのコミュニケーションレス)だから、現時点では、日本領とすることにグローバルな合法性はない。しかもあそこは、中国大陸の大陸棚上にあり、日本列島と呼ばれる地塊ないし地脈の上にはない。

まず、コミュニケーションから始めよ。
またまた子孫を悲惨な運命に追い込まないためにも。
頼むから、コミュニケーションから始めてくれぇ!!!

日本人お得意のコミュニケーション忌避、コミュニケーション欺瞞は、国際社会ではマイナスにしか作用しないことを、そろそろ自覚しろ! 世界は、お前の村ではない! 20世紀前半の“愚が招いた悲惨”から、何も学んでいないオトコの滑稽どもが、またまた日本をだめにしようとしている。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2012年9月 9日 (日)

メガ欺瞞

自衛隊も日米安全保障条約も、憲法(軍事不使用条項)違反である。そのことを知らんふりしているThe Big Lieが、日本と日本人を腐らせ(クソのような都知事を作り出し)、衰退させている。世界史上初の平和憲法国家が世界史上初の「コミュニケーション国家」(communication-driven nation, or communication-driven state)になるべく、これらの憲法違反を廃棄するか、または、そんなのは猫に小判豚に真珠馬の耳に念仏の分不相応なので、憲法を改悪して古典的戦争国家になるか、選択を早期にはっきりさせなければならない。

ただし憲法改悪を選んだ場合には、日本人日本社会の今日のギスギスした粗放状態は良くならない。一層悪化して硬直化する。日本人全体を明るく元気に前向きにしていくには、「世界史上初のコミュニケーション国家」の道しかない*。平和は対人間ばかりでなく、対自然もあるから、そっち方面の重要課題も多い(原発全廃、宇宙への礼節など)。

〔*: しかも、立憲君主制という概念も一種のBig Lieにほかならないから…いちばん気の毒なのは天皇家の人びと…共和制にする必要がある。

(この稿未完)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2012年8月 | トップページ | 2012年10月 »