まじめなネットワーク論(続)
FacebookやTwitterなどの(巨大な!)人気は、"あらかじめ(複数の)人が集まる枠”があるからだよね。既存の、どこか某所にある、あてがいぶちの、自分に権限も責任もない…。それらはもちろん、彼らの決めた機能メニューにある使い方しかできない。とにかく昔からネット上のこのような「無責任村」には、飛んで灯にいる夏の虫のように、群(むれ)ができる。
個人が自分のドメインネームを持ち、自分専用のサーバを動かしていると、そういう、既存の村(集まる枠組み)はどこにもない。自己努力で、責任あるコミュニケーションを築いていかなければならない。もちろん、オープンソースの多様なツールはあるし、能力のある人は自分でも作れる。
基本的には今、F******kとかT******rやそのほか、限定的なproprietaryな(←いつも訳語に苦労する!)特定主体のサーバやデータセンターがわれわれのコミュニケーションの「場」であるという形(インターネット v.1.0)はおかしいのであって、そんなものすべて取っ払って、インターネットというオープンでグローバルなネットワークそのものがわれわれのフリーな『場』となるのが(v.2.0)、本来のあるべき形である。オープン&グローバル&フリーなネットワークだけがあって、それを構成するノードは原則的に「個・主体」である。過渡期的には市役所などのお役所や企業(〜お店)などもノードになるかもしれない。
先日は「オリンピック v.2.0」という記事を書いたけど、この「インターネットv.2.0」は、スリリングで、難しくて、そしておもしろい。『国際司法の充実』などと並んで、多くの若い人たちのやる気をそそる課題だろう。
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コメント
Let's get started with Internet v.2.0!
投稿: alarky | 2012年8月 5日 (日) 21時13分
facebookとか積極的にやってる人をみてますと、でかい投網投げ入れて、一気に色んな人とコミュニケーション取ろうとしているように思えます。お友達になりたいと本当に思ってないでしょ!って突っ込みたくなります。「責任あるコミュニケーションを築く」を実現したいです。
投稿: musataro | 2012年8月 6日 (月) 08時58分
「まじめな」ネットワーク論というより、「まじめなネットワーク」論、ですね。
投稿: 市川智 | 2012年8月16日 (木) 18時43分