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2012年7月16日 (月)

ヘビーデューティー化

これまで、さまざまな業界の企業が想定している(お客としての)消費者像は、“家でほとんど何もしないでおとなしくしている人たち”だ。住宅から、末端の諸道具に至るまで、あらゆる物がその前提で設計され作られている。

しかし、そのようなnull actionの消費者は、今、次第に過去のものになりつつある。家にいても何かをする、activeな消費者が増えつつある。新しいactive consumersと、そのもろもろのニーズに対し、まだ諸産業はまったく前向きに対応していない。相変わらず、おとなしい、何もしない人たち向けの物ばかり作り・売り続けている。

私の特定の例ばかりに着目せず、もっと広範な視点を持っていただきたいのだが、

(1)うちでは常時、保護している犬や猫が計20数匹はいる(活動家の家としては少ない方だ)。しかしたとえば洗濯機の取説には「犬や猫の毛の付いたものは洗うな」と書いてある。実際に洗うと排水不良でエラーになり、洗濯機は停止する。愛護活動家でなくたって、いろんな物に毛は付くだろう。しかしメーカーは、何もしない、家に犬も猫もいない、おとなしい消費者だけを前提しているのだ。そのほか、掃除機もパソコンも車も何もかも、動物のいる家向きのヘビーデューティーな仕様にはなっていない。

(2)今なら「らっきょう」だが、田舎にいると季節々々でさまざまな農産物や海産物を多量に加工する機会が生ずる。ところが今の住宅のキッチンまわりは、“ほとんど何もしないささやかなおとなしい人たち”向けに作られているので、ちょっとした大規模な作業がものすごくやりづらい。個人で食べ物屋をやっていて仕込みを夜の自宅でやる人たちもいるが、そのタイプのactive consumersにとっても、従来の一般住宅のキッチンは使いづらい。

このたった二つの例だけにとらわれずに、あらゆる業界は、今増えているactive consumersの便宜を図る製品を真剣にそして迅速に、提供していくべきである。住宅に関しても、住宅そのものの大きさではなくて、内部の諸規格が問題なのだ。(超古い!)住基法にとらわれない、ヘビーデューティー規格をぜひ確立してほしい。もちろん、active consumersとはレジャー活動が大型化している層ではなく、生産的、あるいは社会貢献的な活動が日常化している'productive consumers'のことである。


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コメント

おはようございます

私も身近な事柄で申し訳無いのですが
典型的な古い市営住宅の台所、不便です

まな板もしっかり置けないし、他の作業をするためには
そこを片付けないと
小松菜とかサッと茹でようにも、それで一仕事で
そのあとキッチリ片付けないと、次に進めない
段ボール箱とか、台代わりに大活躍です

それにしてもこうしてみると
改善すべきは、一杯ありますね!

simomitu

投稿: 下光博之 | 2012年7月17日 (火) 07時54分

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