スーパーコンピュータ報道の愚 々 々
スーパーコンピュータの演算速度で、日本が二位に転落(!?)したことがニュースになっている。
だいたいコンピュータ技術に関する一般報道は、欺瞞的で子供だましなものが多い。一般大衆は堂々とコンピュータ無知を来る年も来る年も貫き維持し(すでにもう21世紀だが)、そういうクソ消費者どもの歓心を買うことの名人※が、巨大優良企業にのし上がる。
コンピュータに対する理解や知識、そして使い方が、いつまで経っても自主的にならない。でも、この状態は…一国の産業政策・経済競争から言っても…そろそろヤバイ。ほんとに。
で、スーパーコンピュータのスピードの話に戻ると、テストされるプログラムは主に大量の行列演算であり、したがって並列処理のプロセッサ数を増やせばそれだけ速度は上がる。単純に言うと、演算速度(FLOPS)10億のプロセッサを10個並列すれば、速度は100億だ。だから処理速度で勝つことも負けることも、きわめて簡単容易である。言い換えると競争は無意味である。しかもTop500に登場するような計算機は、“これらにしかできないような重要な仕事”ができるわけではない。言い換えると、16petaFLOPSならできるが、11petaFLOPSではできない、という仕事はない。つまり彼らの存在は無意味であり、金の無駄遣いだ。
個人的に嬉しいのは、こんな無意味なコンピュータでもいまやOSは各機すべてLinuxであることだ。ぼくは単純に、長年のLinuxファンボーイだから(Linux入門書を書いたこともある!)。
※: 修理不可能で壊れたら買い換えるしかないのは、もう何年何十年も前から、消費者家電等では当たり前の状況だ。Apple製品(==クソ消費者製品)がそうなるのは当たり前であり、驚くほうがおかしい。むしろ、やっとそうなったか、やっぱりな、ぐらいの感慨がふさわしい。
| 固定リンク
コメント
日本は、トップレベルの人はすごいのかと思っていたけど、それほどでもないってことなのでしょうか?残念。でも、Ruby は、世界的にも、クールでしょう!
投稿: alarky | 2012年6月19日 (火) 21時30分
反省すべき事が多いです。一、会社の自転車がパンクしていたのですが、何も考えず自転車屋へ修理をお願いしにいく。修理代3000円。。。???自分で治せるんじゃないの?二、電化製品。。。大抵が6〜7年で不具合が出る。「そろそろ買い替え時期か。」、、、もともと6〜7年が寿命の物としてメーカーがつくってるのか?、、、三、フロのシャワーが具合が悪くて交換したいのですが。。。水道屋「あぁどこそこのユニットバスですね。メーカーに直接いってもらわないと、、、うちでは工事ができないんすよ。色々契約事がありまして」。。。メーカー「五万円です」。。。。ざけんなよ。といいつつ自分で工夫して修理することをまず考えろよって事か。
投稿: musataro | 2012年6月19日 (火) 22時48分