ペット業者は売れ残りをどうしているのか?(補遺)
うちは、裏庭に犬猫のお墓がたくさんあるし、誰も使っていない机の上には墓に収めていない骨壺が10個前後ある。その中には、不幸な死に方をした犬猫もいくつかいる。餓殺されたラブラドールは、その中でも印象が強烈なやつの一つだ。
ラブラドールは盲導犬などの介護犬によくなる犬で、一般的にも賢くて性格が優しい。この不幸きわまりない死に方をしたラブも、一目見て、「あー、いい犬だ!」とわかる犬なんだ。人間と本当に心が通い合う、すばらしい犬になる。そのことが、直感的にわかる。そんなすばらしい魂の持ち主を、粗末に扱って死なせてしまうのは、本当に許せない。犬の良さを、感じることもできないやつが、ペット商売をしているのだ。
いまとなって私にできるのは、「問題意識」を広めることだけだ。読者も、なんらかのインターネット的(or非インターネット的)方法で、悪質なペット産業に関する問題意識を広めていただければ、ありがたい。話題は、この餓殺犬でなくてもいいから。10年近く前の古いネタを、ここに再度持ち出すことを命じたのは、あの良犬の霊のような気がする。ごめんな、あのときは、無知ゆえにあなたを死なせてしまって。すごくいい犬を、生き延びさせられなくて、残念でたまらない。
歴史のどこを見ても、改革には命という費用がかかる。あのひどい死に方をした犬の命という費用も、絶対に、無駄遣いしてはなるまい。
そう、母猫の初乳も飲めずに捨てられて、獣医師にも育てられなかった新生児猫たちの命も、無駄な死に終わらせてはならない(この記事の4/25の項)。その子たちのお墓が、これだ:
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コメント
一緒に暮らす動物は縁があってやって来るもの、というのが当たり前になってペット業界が衰退するという事態を目指さなければ。
いまの音楽業界のように縮小して行かなければ。
投稿: みなみ | 2012年1月23日 (月) 14時12分
洋犬のいくつかは、飼いやすい日本の雑種とは違う。裏隣の家の老人が、シェルティーを飼いだした。「シェットランドシープドッグ」。調べてみると、スコットランドの島々に、放し飼い状態で羊の管理を任されていた牧羊犬であるという。独立心が強く、多くの運動量を必要とする。ゆっくりと歩く老人のつなの先で、シェルティーがくるくる回りながら歩いている。歩きにくいことおびただしい。その犬がどんな特徴をもった犬種なのか、そんなことを知らずにどうして飼うことを決意することができるのだろう。不思議でならない。人間とはコミュニケーションしたくない。挨拶程度でじゅうぶんだ。でもさみしい。だから、ペットを飼う。安易に過ぎる。
投稿: saigonodorei | 2012年1月23日 (月) 18時15分
愛護センターというふざけたネーミング。
二酸化炭素のガス室。
つらいなあ・・・
投稿: 長谷川 | 2012年1月26日 (木) 05時52分
「売れ残り」って言葉というか事実が既にひどいよね(笑)←ごめんなさいこれ付けないとちょっともたなかった。
投稿: 市川智 | 2012年2月 4日 (土) 00時47分