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2011年11月 7日 (月)

日本人の心にとって「他者」はいない(補遺1)--言語相対性理論の原典

本タイトルの本編にも、またその冒頭にリンクのある先駆稿(+その参照稿)にも、なぜか言及がなくて不思議だが、私の「言語相対性理論」の原典と言える本が、今世紀に入って再刊されていることを発見したので、ここでみなさまにもお知らせしておこう。この本である。

読むヒマのない人のために、某ブログの記事から、同書のかんじんのポイントに言及している箇所を、引用しておこう:

<quote>
伊佐千尋の『逆転』は米軍占領下の沖縄での陪審員裁判を描いたノンフィクションですが、そこでの重要なモチーフは方言で「コロセ」と言ったのが、「殺せ」の意味だと取られたために刑が重くなりそうになるということでした。 

「コロセ」は実際は「やっつけろ」ぐらいの意味です。
</quote>

同書は、日本人陪審員の奮闘により、最後には言語相対性理論が勝利する、というストーリーですが、でも、そのことの無理解に基づく大小の悲劇は、今でもあちこちで起きていることでしょう。


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コメント

@岩谷さま

これはいい情報をありがとうございます!
この本、注文して求め、読んでみます。

言葉って、面白いですよね。興味は尽きません

音も、そうですけれど

simomitu

投稿: 下光博之 | 2011年11月 9日 (水) 08時06分

昔ROで書かれていた「人殺しラーメン屋にはなるな」というフレーズですが、この手の問題は、日々あらゆるところで起こっている問題であり、言語相対性をデフォルトのレベルで根付かせる必要があるのでしょう。他国語で話す習慣がないということも関係してますかね。

投稿: saigonodorei | 2011年11月13日 (日) 18時50分

遅まきながら、やっと読み終わりました。
「逆転」/伊佐 千尋(いさ ちひろ)/岩波書店

時間がかかったのは、もっぱら私が勤め人で、纏まった読書時間が
とれないからで、そうでなければ、ひきこまれて、一気に読みたい
作品でした。

話題の言語相対性の部分も興味深い事柄でしたが、他にも
陪審員制度でなければ真に主権者たりえない事とか、
アメリカの沖縄統治の実態、真理とは、偶然とは、と、
考えさせられること多岐に渡り、とても有意義な読書体験と
なりました。あらためて、ありがとう!

私的には、ここコミュニケーション学においては
重要テキストとしてひろく読まれるべき
と思いましたヨ

オススメです

初雪の日に

simomitu

投稿: 下光博之 | 2011年12月16日 (金) 21時23分

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