ユッケO111と福島第一原発ぶざまの共通点(update)
昔の焼き肉屋はどこも、個人経営〜家族経営の地域単独店舗ですよ。つまりおやじさん、またはおかみさんが、ベテランの肉の目利きです。また、仕入れるのは地元産の新鮮な肉や内臓だけだ。それに、ユッケやレバ刺しは、ない店が多かった。生の牛肉はうまくないものだから、上に生卵の黄身を乗せたり、複雑なタレでかきまぜたりするんだ。
今回の悲劇は:
・経営者が肉、あるいは食べ物屋全般に関してドシロート。
・現場もドシロートのマニュアル人種。
・素材を地元から仕入れてない。肉の目利きがいない。
(福井県の店がなんで東京の業者から!)
で、福島第一も、
・最初の時点で、地域、地域の自然、海、などに関する目利きがいない。
・地域に奉仕する地域サイズの発電所でない。
(東北にあるのになんで東京電力!)
いろんなことの大企業化→労働者のサラリーマン化→人間としての空洞化
この、社会の構造材が海綿状のもろい骨粗鬆症になってる恐怖の現状を、変えて行かなきゃだめだよ。一挙には無理だから、その間、いろんなところで惨事は起きそうだけど。
まあ、これから子どもを育てる人は、「濃い中身のあるユニークな個人」を育てるよう、がむばってほしい。大企業サラリーマンは、人生の選択肢から完全に外して。
アップデート: 毎日新聞の「記者の目」というコラムで、5月3日付け、福岡さんという記者が、すでに14年前に地震学者(石橋克彦神戸大名誉教授)が原発震災を警告する論文を発表していたが、現在の原子力安全委員長やら、東大教授やらに無視されていた(雑誌「世界」5月号)と書いている。私は、目利き人種は、地元の名もなき老人たちの中にもいたと思う。やはり、ボソッと何かを言って、まるっきり無視されていただろう。やはり、人間が馬鹿(モンキーグリップの猿)になる根本の原因は、トレード強迫(+オトコの光景)かなぁ。それを根絶せんと、ほんとに良い社会はいつまで経ってもでけんわ。(なお、新聞記事はリンク寿命が短いので、ここには置きません。)
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コメント
ほっんとそうですよね
プロ顔負けの
一家言ありの
人
でないと。
読者諸賢と書けないと
勉強するゾ
と励みになります!
引き続き
赤ちゃんニャンちゃんの
記事も楽しみにしてます
simomitu
投稿: 下光博之 | 2011年5月 8日 (日) 20時29分
「楽」とか「便利」というのが最悪の不幸の素です。
便利と引き換えに人類は不幸への道を突っ走り続けている。
例、道路の主役が自動車になってしまっているこの社会。
投稿: 南 | 2011年5月 9日 (月) 09時26分
@南
今は「実装の経済」という観点がかけていて、なんでも猿のわしづかみ(モンキーグリップ)のようにがつがつと軽率に実装している。大規模チェーン店という技術、原発という技術、等々。
しかしそのような実装は、得られる経済と同規模、あるいはそれ以上の不経済を必ずもたらす。ゼロサムゲームどころか、全体としては負の経済になる。いや、まさに、なっている。
「実装の経済」は、うかつな実装がもたらす不経済を完全抑止する費用を計算に入れた真の≪経済≫を、実装を許容する前に計算する。するとたぶん、原発という技術アイデアは、実装不可の烙印を押されるだろう。
投稿: iwatani | 2011年5月 9日 (月) 13時30分
「いろんなことの大企業化→労働者のサラリーマン化→人間としての空洞化」
現在、失業中で仕事を探してますが・・いろんなことの大企業化、骨身に染みて感じます。
リーマンショックで勤めていた会社の親会社が金融で失敗、多額の負債→地方の子会社の利益率を上げる為40歳以上早期退職を促す→失業 子会社は本業できちんと仕事して黒字だしているのに・・。
投稿: ashin | 2011年5月10日 (火) 13時39分
Just in case, F.Y.I. on "Genpatsu-Shinsai" coined by Mr. Katsuhiko Ishibashi(→ 石橋 克彦氏):
http://historical.seismology.jp/ishibashi/opinion/2011touhoku.html
投稿: Voyant | 2011年5月11日 (水) 06時40分
@ashin
僭越な言い方で失礼とは思いますが…
これを機に、何かライフワークとなりうるものに、取り組んでみられては。学ぶに遅すぎることなし、と申します。
投稿: iwatani | 2011年5月11日 (水) 08時37分
そもそもどう転んだとしても、絶対的に無理のある科学技術を駆使した原発は、それに携わった全ての人々の、愚の骨頂かつ私利私欲の象徴であり、日本を含め、関連他国に関しても、その推進体制の背後で縦横無尽に飛び交っているのは、彼等の限りない欲望を一過性的に満たす為の貨幣である。貨幣は、その一側面の様相として、「経済」対「不経済」間の温度差によって自然的・必然的に発生してしまう擬態のOne ofである。
さて、その汚い欲望を棚に上げ、非常事態なんぞ起こり得ないと言う、安全・安心の嘘レッテルを貼ったトチ狂った神話・迷信を周囲に押し付け、是迄陰で舌を出してほくそ笑んで来た彼等は、実際に事故が起こってしまったら?、と言う真の想定・仮定の設定が全然無かった愚か者である。まぁ〜、予め想定・設定出来てたら、原発に従事したり、推進側に回ったり決してしなかっただろうが…。
(嘗て、小出 裕章氏と同じ大学で原子力を専攻した優秀な同僚が2人居て、1人は先輩、もう1人は部下だった。後者は最先端の原子力の仕事をしていた転職組であったが、顔合わせの時に「原子力の恐ろしさをどう思う?」との質問に対して、「もう一切考えたくない。」との明答であった。両者共疎遠になってしまったが、もはや原子力に従事していない事は明らか。全く流行らない!)
彼のチェルノブイリの一件もそうだが、原発で一旦大事故が発生してしまった場合、広範囲に渡る周りの自然界のみならず、その後ずっ〜と続いて行くであろう我々の子孫諸氏に対しても、否応無くその悪影響を及ぼし続ける。言い換えれば、無恥厚顔による一過性の臭い欲望の満足の結果が、人類にとって全く取り返しのつかない、未来永劫的致命傷を自然にも人類にも与え続けてしまうのである。
呆れ返る光景として、先ずは経済優先(!?)とか主張して、性懲りも無く未だに原発に固執している族も多く居る様だが、今回の福島第一原発の一件を期に、是迄にそれに絡んだ責任の所在を全てはっきりさせ、重要関係者を断固徹底的に断罪し、今後推進派に回る人間を一切作らないようにするべきである。原発を全廃しても、代替エネルギーが日本を賄える事は、幾多の有識者によって是迄にも強く提唱されて来たが、今こそ長年無惨にも蔑ろにされ続けた氏等の貴重な叫びに対してしっかり耳を傾けるべきである。
※ 以下は参考情報で、少々古くて専門的ですが、当時東電にこの種の内容は対外的に出さないでくれ!、と言われたらしい技術論文です。Summaryとして、海岸から50kmまでの全海域を対象とした場合、風力エネルギー賦存量は年間287TWhで、2005年の東電の年間電力販売量とほぼ等しい事を謳っています:
『メソスケールモデルと地理情報システムを利用した関東地方沿岸域における洋上風力エネルギー賦存量の評価』
→ http://www.jstage.jst.go.jp/article/jwe/32/2/63/_pdf/-char/ja/
投稿: Voyant | 2011年5月11日 (水) 10時04分
@iwatani san
アドバイスありがとうございます。
投稿: | 2011年5月12日 (木) 20時35分
失礼しました。
署名記載漏れでした。
>@iwatani san
>アドバイスありがとうございます。
投稿: ashin | 2011年5月12日 (木) 20時38分
車ってディスコミの固定と延長にしか、役に立って(?)ないと思うよ。何が交通だ。
投稿: bad | 2011年5月17日 (火) 21時56分
@bad-san:
「貨幣」同様、我々の攻撃すべき大きなモチーフの一つである「車」に関しては、追々本ブログの何処かで書いてみたいと思います。所詮畢竟、「車」は邪魔だ〜!
投稿: Voyant | 2011年5月18日 (水) 01時06分
その状況で出てくる--ライフワーク--という言葉、
思いのほか新鮮で
真に迫るものがありますね。
投稿: y_saito | 2011年5月27日 (金) 21時21分