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2010年9月23日 (木)

どの本にも載ってないPCトラブルシューティング

その人のPCは、マウスカーソルがアイコンの上を通過しただけで、そのアプリケーションが立ち上がってしまうのだ。それがそもそも異常であるだけでなく、アプリケーションは、何度も何度も無限回、立ち上がろうとする。PC全体がその"努力"に支配され、ユーザは何もできない。

対策を頼まれた私も、何もできない。

OS(Windows XP)を再インストールしてしまえ、と思って、その準備として、まずそこらを掃除した。ふだん掃除しない人なので、PCのまわりがごみ、ほこりだらけだ。キーボードも、ハンディモップ(ドライタイプ)を派手に動かして掃除をした。キーボードを掃除するのも、この人はこれが初めてではないか。(ちなみに私は、ひんぱんに掃除する。電気掃除機も使う。)

すると、まるで悪魔のようだったその症状が、消えてしまい、PCが正常化した。

キーボードの[Enter]キーが、指を放しても固着状態(押し下げ状態)になっていたのが、マウスオーバーだけでアプリ立ち上げ+無限回立ち上げの、真犯人だった。

まあ、人対人、あるいは人対自然のコミュニケーションでも、思ってもみなかった死角〜盲点に、当人(たち)がいつまでも気づかないことってあるよね。キーボードのキーの固着なんて、たぶんどんな本にも載っていないトラブルだろう。


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wubiについて

私の7月に満9歳を迎えたメインPC(サブ機はDELLの中古機)は、ハードディスクもメモリ(1.5Gb)も光学ドライブもFDもまだほとんど新品だが、このところなぜか頻繁にフリーズ/クラッシュするようになった(関連情報1関連情報2)。

簡単な対策のある症状とは思えないので、そろそろメイン機を更新しようかと、このところ考えていた。しかし、Windows PCへのLinuxのインストールは、例によって面倒である。仮想化を使うほど、大げさな仕事でもない。LiveCD/USBも面倒だ。…と逡巡していたところへ、今はwubiというものがある、という情報に遭遇した。

これは、既存のWindowsのファイルシステムの上へWindowsのファイルとしてUbuntuをインストールし、立ち上げ時にGRUBにより利用を切り換える。昔のLiLo(Linux Loader)などと違って、GRUB(とくにGRUB 2)は、Windowsなどのファイルを認識することが、wubiのミソである。つまりハードディスク上のセクタという物理単位でなく、ファイルという--特定OS依存の--論理単位から別のOSを立ち上げられる。

ちなみに、Wikipedia(ja)によれば、GRUB 2が読めるファイルシステムは:

* FFS
* UFS2
* FAT16/32
* ext2/ext3/ext4
* NTFS
* ReiserFS
* JFS
* XFS
* Minix FS

というわけで、wubiにより肩の荷が下りたので、近くヒマができたら、マイナーブランドのPC(==高性能機が安い)をいろいろ売ってるお店へ、散歩に出かけてみよう。

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2010年9月19日 (日)

!!緊急メッセージ!!

ブログ記事: ブリーダー倒産で路頭に迷う小型犬45頭。余力ある者の協力求む(飼養or一時預かり)。連絡先は、上記ブログにリンクのある、Wonderful Dogs or ペット里親会 or 日本動物虐待防止協会まで。当方(岩谷)は、犬6猫30弱でアップアップしてるので、今回はパスさせていただいた。優秀なデベロッパである「豆蔵」の人たちも、レスキュー活動に参加している。このメッセージの本旨を、そこらに広めていただけるとありがたい。

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2010年9月 1日 (水)

ジェネリックなwritable Webを

まず、浅くて薄っぺらでえーかげんで無能な民主党政権に言っておきたい:

念仏のように(本当の真剣さは感じられず)「雇用、雇用」とおっしゃるが、既存の企業は人が足りてる(むしろ余ってる)からだめですよ。『起業の振興』と『起業先における雇用の発生』を目指さなきゃだめです。つまり、雇用の創出ではなく、重要なのは「(新しい、既存大企業等にはできない)仕事の創出」です。

さて、インターネットの一般的なインタフェイスがWebと呼ばれるアプリケーションになってしまっていること、そしてこれが主に消費〜視聴の受け身のインタフェイスであり、ジェネリックにwritableでないことが、人類の知的成長や知的生産性の向上を大きく阻害している。いわば、この、Webという大きなものが、大きなよどみになってしまっている。ははは、文字どおり、人を動けなくする蜘蛛の巣(web)じゃな。

今の業界用語でwritable Webといえば、このようにWeb上の特定タイプのアプリケーションを指す。ブログとかWikiとか。今の業界人の視野も、浅すぎてお話にならん。

しかし、もしも今後Webが、教育や学習のメインの場になるのなら、Webは、ジェネリックにwritableであることが必要である。(関連するが、PDFに関しても、writableなreaderの無償提供が遅れれば、それだけ--子どもたちも含む--人類の知の成長を停滞させる。)

今は、ネット上(ほとんどの場合Web上)でなんかのリソース読んで勉強していても、書き込みが全然できない。これじゃあ、困るんだよ。テキストだけでなく画像や音声、ビデオ等に対してもwrite(部分改変バージョンの作成)をしたいことがひんぱんにある。そうやって個人がwrite(書き込み、部分改変)したものは、その個人がローカルに保存してもいいし、場合によってはオリジナルサイトにアップロードしてもよい。暇な人はどこかのソーシャルサイトで"共有"してもよい。

そうやって、リソースは多様化しつつ変様〜成長していき、各個人の知の成長や新しい知の芽生えに貢献する。

writeされた多様を、より有用化するためのシステムも課題だ。

現状では、既存のブラウザへのプロキシを作ってもよい。あるいは、今のブラウザとは全然違うXXXXer…どのページもwritable化するアプリ…を作ってもよい(XXXXのところを適切な英語動詞にする。たとえばEngager, Muncherはどうだろう)。ブラウザ(Browser)という名前が良くない。いかにも受け身消費者的で。

お前はいろいろ言うけど何もしない、なんて言うな。上のXXXXerのプロトタイプを作るだけでも、相当な資金と時間と人材が要る。だから今後の日本は、「資本」が「起業」へとじゃんじゃん投じられる社会にしなきゃ、今までの日本の産業インフラなんて、中国、インド、アフリカ等々が伸びてきたあかつきには、子どもの遊び場にもならない廃墟と化すだけじゃ。時間的余裕は、あと10年弱しかないですよ。

みんな、プログラミングを勉強しろーーー!!。それは、今後の、ジェネリックな創造のツールじゃ。はさみや縫い針以上に。

この連日の猛暑の中、こちとら古い古い(とっくにメーカー部品切れ)エアコンが壊れても買い換える金すらない。起業どころではない。猛暑は、空しい怒りを増幅するだけで、ますます空しいわい。

今のような馬鹿どもじゃなくって、もっとましな政権はでけんのかい!?

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