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2010年8月 2日 (月)

イギリスにおける犬の殺処分と社会の"すさみ"

RSPCA(The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals)というと、歴史の古い、世界的に"尊敬"されているイギリスの動物愛護団体だが、ここ10年ぐらいの凶暴犬(の遺棄犬)の急増により、2009年には533頭の健康な犬を殺したという。イギリスのそのほかの大きな愛護団体では、年間の処分犬の頭数が1000、2000のオーダーのところもある。

BBCのこのニュースによると、RSPCAの担当者は「put to sleep(永眠させる)とか、humanely euthanise(安楽死させる)といった婉曲語法は、もはや使いたくない。状況のひどさを伝えるために、率直にkill(殺す)という言葉を使いたい」と言っている。

要するに、ステータスシンボルとして闘犬のような犬を飼う人が増え、手に負えなくなって捨てる人も増えているのだ。ピット・ブルなどは、1991年のDangerous Dogs Act(危険犬法)で禁じられているが、この法律が禁じていない"怖い犬種"も多いらしい。政府のお役人は「免許制にしろという声もあるが、免許制は一度やってみて無効果だった」と言っている。

このほか、児童虐待の増加も、日本だけの現象ではない。「欧」と「米」でもよく報じられている。

ヨーロッパは消費税が高く、高負担高福祉を実践している国がすでに多い。たとえばイギリスの消費税は20%だ(食料品と子供服は非課税)。でも、福祉への政府の支出を厚くするだけでは、人類史上新しい現象と言っていい、このところの「人心の〜社会のすさみ」は解消できないようだ。昔は戦争が怖かったが、今は身の回りの社会そのものが怖くなりつつある。

政府の施策だけには期待できない。やはり、新しいモラルの確立と普及が、必要じゃないかな。その筆頭が「トレード強迫からの解放」だと思うが(そのための施策はもちろん必要だが)。

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コメント

まったく同感です。
明らかに人間が全体に恐くなっています。
何だろ、権利主張ばっかりする骨の髄からの消費者主義者ばかりになったからでしょうか?。
最近も大阪市で消費者母が自分の子供を二人殺してしまったし・・・。

投稿: 南 | 2010年8月 3日 (火) 15時09分

子育て環境、心配しすぎなのかも知れませんが、不安ですよね。
団地暮らしです。
10才と4才の子供がいます。
団地の近くに公園もありますが、
子供達だけでは心配で、外へは出してません。
上の10才の子の場合でも、
誰と何処で遊ぶのか決まっていないと心配です。できるだけ一人では、外出させないようにしています。


投稿: sashi | 2010年8月 6日 (金) 11時40分

@sashi
やはり、自分自身と家族の精神的強化、"前向き化"のためにも、何か、地域社会の"糊"になるようなことをやったほうがいいですよ。できれば、お子さんも参加で。無理しないで、自然に心が向くことがいいですね。

うちはたまたま、長年、動物愛護活動をやっているけど、いまだに無理解者も多いとはいえ、子どもたちや一部の大人たちに頼られたりして、ある程度は"糊"的立場になってると感じます。

今は、犬猫を単純に引き受ける立場から、一時保護の仕方を教える立場に、自分たちの方向性を意識的に変えつつあります。そうでないと、コミュニティの力は育たない。

投稿: iwatani | 2010年8月 8日 (日) 12時54分

今回読んで先ず想起し
たのは、五年位前の
就職浪人時代の安アパ
ートでののら猫ちゃん
との短い交流です
岩谷さんにもアドバイス
もらいましたっけ。
勝手に上がりこんで
押し入れの布団を独占
したり、気が付くと
足元で眠っていたり、
犬派の私もメロメロ
になりました。
すぐに何処かに行って
しまったけど、あの時
あいつは、ある意味
僕を救ってくれました

動物との触れ合いは
とっても良い、ココロ
の成長に
と思います。

あと、 sashiさんへ
不安には思考記録メモ
が時に有効です!
①状況
②気分
③自動思考
④適応的思考
⑤気分の変化
を書いてみることで
視野を拡げると言うか
ものは考えようの思考
を働かせると言うか

方法です
反応があれば
もすこし詳しくも
書けます

にしても
子どもと年寄りは
土に置け、とも言います
一寸無理しても
平屋または一階あたり
にと
住居変更もあり
なのでは?

勝手なこと書いてますね

しもみつ

投稿: 下光博之 | 2010年8月 8日 (日) 19時22分

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