« アクチュアリティメディアとしてのテレビ/ネットビデオ | トップページ | 世界像のリセット »

2010年8月17日 (火)

戦争責任

南方(等)の最前線で大規模に棄民ならぬ棄兵に遭ってしまった人たちの惨状は、ものすごいものだったらしい。わずかな生き残りの一人がかつて、天皇をぱちんこで"狙撃"したことがあったが、それは殺傷能力のない武器だから、あくまでも天皇と世間に対するメッセージだったのだろう。

当時の最上位権力者が責任をとるということは、勝者側の裁判を受けて刑に服するということでは全然ない。自己の責任を認め、世界と国民に対して謝罪することだ。つまり、完全に自己の意思による自発的な行為でなければならない。

そうすると国民の側も、一人一人が自己責任を自覚できるようになる。そうして、日本人のモラールは、今のようなかなり矮小なものでなく、もっと立派なものになっていただろう。拉致も原爆もそのほかの戦争の惨事も、50%の怒り悲しみと同時に、50%は「自ら播いたタネ」の自覚を持てるはず。それが、立派なモラールのベースだ。

日本には、強力な、本物の、民主主義が育っていたかもしれない。
(ほんとうに、犠牲者をとむらうとは、そういうことでは?)

今からでも遅くない、かもしれない。美智子さんとそのダンナさんは無理でも、雅子さんとダンナさんは、そのうち、そういう問題を、深ぁく考える機会を、ふと、神様が恵んでくれるかもしれない。

|

« アクチュアリティメディアとしてのテレビ/ネットビデオ | トップページ | 世界像のリセット »

コメント

でも
「戦争に負けたことが悪いのではなく、戦をしたことが悪かったのである」
という意識を持っているのは日本人だけなのでは?。

投稿: 南 | 2010年8月17日 (火) 14時01分

@南
ヒトラー/ナチスを抑止できなかったドイツ人なんか、どうなんだろう?

中近東という、西欧史の負の遺産への今の対処方法(対テロリスト戦争)も、いずれは内部から大きく問題視されそうな…。

投稿: iwatani | 2010年8月18日 (水) 09時03分

「叱る責任」
どうも前によく見た光景ですけど、スーパーマーケットとかで、母親が小さい子供を叱る・たしなめるときに言う言葉。「ほら○○ちゃん、おじさんが見ているからそんなことしちゃダメよ。」
なんじゃそりゃ。アホか。何のために怒っとるんじゃい。そんな風に言われても、子供は何が原因で叱られているのか、わっきゃらなあいー。責任をもって叱れよ。

投稿: ohiya | 2015年3月 1日 (日) 03時06分

まるでおじさんがワルモノであるかのよう。無責任。神経疑うわ。

投稿: ohiya | 2015年3月 1日 (日) 03時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 戦争責任:

« アクチュアリティメディアとしてのテレビ/ネットビデオ | トップページ | 世界像のリセット »