安保?まじで?
日本人の多くが、戦争はいやだと思っている。1940年代をおぼえている人は、“二度と”いやだと思っている。
でも、ぼくはちょっと違う。ぼくは、“今後戦争にならないような日本国の運転をしていくべきだ”と思っているし、願っている。
世界の主な国や勢力から見て、「日本とは戦争できない」という条件や状況を作り出し、そういう条件や状況の、コンスタントなメンテナンス(磨き上げ、強化)を維持すること。
軍事や軍備は、そういう条件や状況の核にはなりえない。むしろ、場合によっては、ネガティブ要因になりえる。
そこで、今と近未来にとって心配なのが、日米安保だ。あんなもんに今後もずっとしがみついていて、やばくない? ある意味、そろそろ、アメリカというカルチャーを、相対化する努力が必要ちゃう?(学ぶべき部分がもうない、と言うつもりはないが)。
戦争に巻き込まれないための日本国の安全運転。そのために、多方向コミュニケーションの見直しと活発化の中で、日米軍事同盟の「意義」の見直しも必要だと思うが。
誰もが、戦争やいやだ、二度と嫌だと思っている。でも、ただし、なんにもしなくておとなしくしていれば平和が維持される、というわけではない。必要なのは、熱心なコミュニケーション努力の定常化だ。
そう考えると、安保が、お邪魔な「癌」のようなものに見えてこない?
イラクやアフガニスタンで戦死する20歳の米兵もかわいそうだが、腹に爆弾巻き付けて自爆テロさせられる女の子もかわいそうだ。平和国家日本は、がんばれば、両方のメディエーター(平和的仲介者)にもなれるのでは?
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コメント
アメリカは親分ですから。
親分には逆らえないものです。
だれかが親分でなければならないという地球社会のやり方をグルッとひっくり返せなければ安保なんかも無くなりません。
誰か想像することができますか?。
親分の居ない社会の運営を。
投稿: 南 | 2010年7月 5日 (月) 14時21分
僕は好きだなぁ
岩谷さんのこんな文章
これもあるから追って
いる側面もあるもの
こうジャンプする発想
が
未来に行くチカラに
なるのと思います
で個人としては、
この当面していることに
フル・スロットルする
そして次へ・・・
そうでした、よね!
simomitu
投稿: 下光博之 | 2010年7月 5日 (月) 22時05分
> アメリカは親分ですから。
> 親分には逆らえないものです。
この記事は、このようなアメリカべったりの姿勢が、今後はむしろ、日本にとってやばいのでは? という心配の表明です。
アメリカの威光は相対的に下がり、世界はますます多極化していくからねー。
投稿: iwatani | 2010年7月 6日 (火) 09時43分
> アメリカは親分ですから。
> 親分には逆らえないものです。
想像力の問題かなあとも思う。僕もかつてソ連が崩壊したとき、それまで国が崩壊するということが想像できなかった、と言うかそんなことがあってもいいんだろうかという感じさえあった。ベルリンの壁がなくなったときもそうだったけど、問題視されてはいても日本にいた自分には現実感が希薄だった。しかしそこに生きるものにとっては国を崩壊させるほどの切実さがあったということだったわけだ。
投稿: y_saito | 2010年7月 7日 (水) 00時11分
親分・子分という関係は、嬉しく・面白くないなー。
氏の文章を読んで、「僕らに英語は分からないー日本再鎖国論」の“Defense"の項目を、思い出します。共感したものでした。ちなみに私は「僕らに英語の分からない本当の理由」と言う本も中古本で買いました。同じ内容でした。ハハハハha。(いま2冊あります。)
投稿: ohiya | 2015年4月 8日 (水) 03時26分