2023年10月15日 (日)

今月(231015)のポジティブ(?)「他者不在」「コミュニケーション不能」の極北を救う婦人保護施設

この記事 は、リンクが切れていたら「弁護士ドットコムニュース」に原文があります。でも、このYahooニュース版はコメントも読む価値ありますね。だからリンクがあるうちに、ご一読を。人間は、まだまだ課題が大きい、大きすぎるほどの生物ですね。こんな施設があるだけでも、わずかな救いかもしれませんが。弁護士ドットコムニュース

 

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2023年9月 7日 (木)

今月(230907)のポジティブ…医療ジャーナリズムは超むずい仕事(那須優子/菅沼優子さん)

紹介記事を2つだけご紹介しておこう。

・菅沼優子さん

・女子は中学受験すべき理由(東京)

医療ジャーナリスト自体が難しい仕事であるだけでなく、例によって「日本の難事情」が立ちはだかる。この優子さんは、それら難関の中であくまでも『本物』を目指しておられる。久々に、すごい人を知りました。

 

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2023年5月27日 (土)

今月(2023 05)のポジティブ: 東電エリート女子社員殺人事件解明

この事件は本ブログでは311災害のときに取り上げました。この事件解明記事 動画は40分以上と長くて、まだ全体を視てはいませんが、かなりの力作のようです。関心のある方には、ご一読おすすめします。

 

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2023年5月24日 (水)

今月(202305)のネガティブ:「力と交換様式」Amazonレビュー

哲学書(?)にしてはレビューが58もあるんですが、いちばん際立つ特徴は女性がゼロであること。実際は女性が一人ぐらいいたとしても、文体は全員オトコだ。そして、これらオトコたちはマルクスという旧路線を完全には振り切っていないから、他者とか関係とかコミュニケーションという視点は全員ゼロです。

金(貨幣〜〜交換)から話を始める人は、金が悪性のコミュニケーション様式であることに気づけない。これぞ、オトコの限界か。

 

 

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2023年3月29日 (水)

今月のポジティブ(230301): 皇居警備担当の女性警察官がJavaプログラマーに

今回はタイトルがすべてを言い表していますが、実際の目下の彼女(盛林綾華さん)の現在の仕事はWeb開発です。記事のURLはこれ(https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM15A920V10C23A3000000)であります。Web開発の仕事であっても、最初はJavaの本『スッキリわかるJava入門』を買って、コンピューターやプログラミングの基本を勉強した、というあたりが偉いね。もしかして、ダンナがその方面の技術者かしら。

綾華さん曰く「最初は単なる趣味として学び始めたが、勉強を進めるうちにプログラミングの楽しさに気付いた」そうだ。偉い!何でも「楽しめる」ということがいちばん大事だもんね。

在宅+ネットワークコミュニケーションで十分可能な、典型的なリモートワークだから、女性ソフトウェアエンジニアの増加は、そのまま、子育てサポートと結びつくはず。ちゅうか、現にそうなってる人も多い。

一人の若い女性のプログラマー転身から、何か光が見えてきたような気がします。

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2023年2月 3日 (金)

今月のポジティブ「時給850円のパート勤務3人の子を持つシングルマザーを襲った絶望」(230203)

これ(https://bunshun.jp/articles/-/60312)は、自民党政権の押す「異次元の少子化対策」のトンデモ非現実ぶりがよく分かるという点でポジティブなんですが、内容はリアルでネガティブです。中編漫画で内容を訴求している点も、珍しいです。

そもそも少子化対策というのは、単純に、母子への補助金という局所の問題ではないのであります。

野菜づくりの局所バカ…作物に肥料をたっぷり与える。

野菜づくりの本当エライ…土作りなど植物のための環境づくりを重視

リスキリングではなくて、5次~6次産業への大移行を目指して、リエジュケーション(教育の再注入)に金と時間をたっぷり使ってほしい!!!

必要なのは母子補助ではなく、日本における、新産業構造の大育成であります。それをせんと、日本はますます取り残されるのみ。

わけわからんオジサンたちの退陣。

これは単に、比喩的イメージとして言うだけですが、私の本なんか、もっともっと売れてほしかった!

 




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2023年1月19日 (木)

今月のポジティブ2(2023/01/19): 関ケ原の合戦はなかった(乃至政彦ほか)

書誌をもうちょっと詳しく書くと、共著者は高橋陽介氏、出版社は河出書房新社、出版年2018年5月です。大量の一次史料を駆使して、従来の「おもしろ戦記」のような関ケ原合戦説を否定している。

従来説では、この合戦が、天下統一の野望に燃える徳川家康が豊臣勢力を大規模に打ち破った初戦、と単純化されているが、本書によると家康には野望のようなものはない。むしろ彼は、同調勢力と一緒になって、豊臣方の旧守派(==反徳川勢力)による意図不明の反乱を鎮圧しただけである。

時期は太閤関白豊臣秀吉の死の直後であり、秀吉は遺書で、嫡子秀頼の成人までは家康が豊臣政権を継ぐよう命じている。そして他の重役たちの多くが、家康を主と仰ぐことを拒み、反家康の反乱を起こした。曖昧非力な烏合の衆のような反乱勢力なので、たった1日で鎮圧され、家康の軍は周辺のいろんな小競り合いは治めたが、関ヶ原までは進軍していないし、反乱のトップたちは関ヶ原とは無関係に早遅バラバラに降参している。このことが、「なかった」という本書の題名になっている。

事件が政権内での家康の権力基盤を強化したことは事実だが、まだ名目的には豊臣の天下だ。豊臣家の滅亡は、大坂冬夏の陣という、秀頼ら豊臣一家も巻き込んだ反乱とその鎮圧に待たなければならない。

本の内容紹介はこれぐらいにして、ここで気にしたいのは、歴史の研究にとって、得られるかぎりの一次史料の集合は、「正解を知り得ないジグソーパズルのピース」のようなものであること。パズルを解いていく者の目の前や脳内に、予め、正解の絵の像がない。だからピースの正しい組み立てを自分の判断でやるしかない。そこにもちろん、歴史研究のプロとしての知見が役に立つわけだけど、作っていく解におけるピースの配置関係は、すべて絶対に正しいとは言えない。かなりの部分が、彼/彼女の歴史観に依存することになる。

という意味では、本書のような歴史書は現代に生きる個人の「作品」になる。そして個人の作品として読めば、本書はたぶん高級な推理小説以上におもしろい。そしてここでは、徳川家康が、相当冷静沈着、かつ温厚な(ふところの大きい)指導的戦国大名だ。

まるでそれは、歴史の神が用意した、前走者織田豊臣二者にとっての、合理的で有意義な落とし所のようだ。

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2023年1月 9日 (月)

今月のポジティブ(2023/01/09)「江戸時代の日本人は決して幸福ではなかった」八幡和郎

この記事は、江戸時代を賛美する論調を批判しているのですが、私はNHKの最長不変記録を確認する過程の作業の途中で出会いました。結果論的に、そう、人びとの自由を多方面にわたり抑圧した封建時代の260年最長記録と、NHKの「欺瞞的きれいごと主義」の長期不敗記録は、ひどくパラレルかもしれない。

昨日(2023/01/08)、ものすごく長年ぶりにNHKの大河ドラマというやつを見てみたんですけど、その「長期変わってない」ぶりに超唖然!!。

まず、メインのキャスティングにアイドル系を多用し、脚本や演出はそのレベルに合わせて極力アホっぽくする。これで、今後1年間のトーンが決まる。

しかし、半世紀以上経った今としては、歴史ドラマがこれでは困ります。それは、日本、日本人、そして世界に対する悪です。NHK全体のトーンが超長年、そうであることも、もちろん。

もうとっくに遅すぎるのかもしれないけど、日本の中のNHK的なもの(きれいごと欺瞞)を処刑し、無にしなければ、日本・日本人は「完全馬鹿」として置いてけぼりを食らうだろう。野党も、現状ではよく切れない刀ばっかしみたいやしね。

 

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2022年12月30日 (金)

今月のポジティブ(2022/12): 「晩婚化」という言葉の欺瞞をあばく

それは「独身研究家」荒川和久さんの いま増税するなんて狂気の沙汰である…政府は「若者が結婚しない本当の理由」を分かっていない と題する記事ですが、誰でもできる初歩的な統計分析のテクニックだけで、結婚年齢が近年は晩くなっている、すなわち晩婚化している、とする政府などの見方言い方が欺瞞である、ウソであることを暴露しています。

つまり今は、結婚年齢が上へずれているのではなくて、昔の最多層の結婚年齢層(若年)が結婚しなく、できなくなっているのです。高年齢層の結婚者数は、全然増えていません。だから、晩婚化はない。

このところ、地球規模でも、日本ローカルでも、凄惨なニュースが多くて、全然、「ポジティブ」に出会えませんでした。

そんな日本も、あちこちの隅っこには、荒川さんのような冷静な心と頭脳をもって仕事をしている方が、かなりおられるのでしょう。

そう、あのなんとも無茶苦茶な国々も、長い時間視野で見れば、正常化への変化の期待が持てるのかもしれません。

とりあえず日本政府は、結婚意思のある若者が結婚しやすい状況を、定常的に維持してもらいたい。貨幣の、世代間移行が、長期沈滞化してると思います。

 

 

 

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2022年10月25日 (火)

今月のポジティブII(2022/10/25): 中村淳彦氏; 人の話の聴き方

コミュニケーションの具体的で細部的な技術を述べた記事は珍しいし、貴重だ。

とことん相手を尊重する

聴き手の論理を優先しない

このブログの重要なテーマである「他者不在の廃絶」が、ここにはすごく具体的にある。あらゆる人が参考にするべきだ。

 

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